書物を積む者はやがて人生を積むだろう

和書を積んだり漢籍を積んだり和ゲーを積んだり洋ゲーを積んだり、蛇や魚を撫でたりする。

2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

1月の月間ベスト

体調不良の上、レトロゲームにはまりこんだりして、あまり本が読めなかった。そんな中でベストを挙げるなら、まっぷたつの子爵 (ベスト版 文学のおくりもの)作者: イタロカルヴィーノ,Italo Calvino,河島英昭出版社/メーカー: 晶文社発売日: 1997/08/01メデ…

マティアス・チョッケ『文学盲者たち』

ドイツ現代劇、20冊目。文学盲者たち (ドイツ現代戯曲選30)作者: マティアスチョッケ,Matthias Zschokke,高橋文子出版社/メーカー: 論創社発売日: 2006/06メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る なんであなたは人生がどうのこうのと、寝ぼけ…

古龍『マーベラス・ツインズ(1)』

原題は『絶代双驕』。いくら残念な邦題になっていても、古龍となれば読まないわけにはいかない。マーベラス・ツインズ (1)謎の宝の地図 (GAMECITY文庫)作者: 古龍,藤田香,川合章子出版社/メーカー: 光栄発売日: 2008/01/24メディア: 文庫 クリック: 18回この…

今月の新刊などいろいろ

気まぐれでいまさらスーパーファミコンなんぞ引っ張り出したのが運の尽き。寝る時間読む時間を削ってレトロゲーやってますが何か? それでも買う。リョサ『楽園への道』、サローヤン『わが心高原に ほか』、グレイ『哀れなるものたち』、古龍『マーベラス・…

マイクル・ムアコック『永遠の戦士コルム』全2巻

剣の騎士 [永遠の戦士 コルム1] (ハヤカワ文庫SF)作者: マイクルムアコック,佐伯経多&新間大悟,斉藤伯好出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/11/08メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 38回この商品を含むブログ (44件) を見る雄牛と槍―永遠の戦士コルム〈…

勝手にブログ評論されてみる

話題になっているようなので試してみた。 http://onosendai.jp/hyoron/hyoron.php まずは最上級の毎年年末年始、それもスイス製の精緻なやつを手に入れる必要がある。 冒頭からぶっとんでいて素敵だ。スイス製の年末年始て。 こんなときに1070年代を持ち…

ウィリアム・シェイクスピア『ジョン王』

さぼり中。ジョン王 (白水Uブックス (13))作者: ウィリアム・シェイクスピア,小田島雄志出版社/メーカー: 白水社発売日: 1983/10/01メディア: 新書購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (6件) を見る 多少はお追従の気味がないと、この世にあっては …

イタロ・カルヴィーノ『まっぷたつの子爵』

二日連続でいちおし。まっぷたつの子爵 (ベスト版 文学のおくりもの)作者: イタロカルヴィーノ,Italo Calvino,河島英昭出版社/メーカー: 晶文社発売日: 1997/08/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 28回この商品を含むブログ (25件) を見る そしておまえ…

ユージン・オニール『楡の木陰の欲望』

というわけで戯曲を読んだ。楡の木陰の欲望 (岩波文庫 赤 325-1)作者: ユージーン・オニール,井上宗次出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1974/01/01メディア: 文庫 クリック: 18回この商品を含むブログ (2件) を見る 音楽だって追っ払えねえ――あの何かを。(…

スランプ気味

や、まあ、昨年暮れから更新がとどこおりがちなわけだが、お察しのとおりなかなか読書がはかどらず……。ドリス・レッシング『生存者の回想』、ナイポール『自由の国で』、レム『エデン』など読みかけるもののみな挫折気味。 戯曲を読んでリハビリすべきかなあ…

白先勇『げつ子』

「げつ」の字が表記できないので、不恰好だが平仮名で。「薛」の下に「子」をつけた字。Nieh-Tzu (げっし) 新しい台湾の文学作者: 白先勇,陳正醍出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2006/04/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 71回この商品を含むブロ…

カトリン・レグラ『私たちは眠らない』

ドイツ現代劇、19冊目。私たちは眠らない (ドイツ現代戯曲選30)作者: カトリンレグラ,Kathrin R¨oggla,植松なつみ出版社/メーカー: 論創社発売日: 2006/03メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る 「みんな経験してることだよ。ちょっと新鮮な…

2月の新刊予定いくつか

本やタウン 文庫近刊情報にて2月の文庫新刊の告知が。 岩波はラシーヌ『ブリタニキュス ベレニス』。このあいだ古本屋で旧版『ブリタニキュス』を買ったばかりだけど、『ベレニス』が新たにセットされているし、これは買わなきゃだめかな。個人的にはラシー…

古龍『楚留香 蝙蝠伝奇』三巻

楚留香 蝙蝠伝奇〈上〉 (小学館文庫)作者: 古龍,土屋文子出版社/メーカー: 小学館発売日: 1998/12メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 21回この商品を含むブログ (8件) を見る楚留香 蝙蝠伝奇〈中〉 (小学館文庫)作者: 古龍,土屋文子出版社/メーカー: 小学館…

フィリップ・キュルヴァル『愛しき人類』

愛しき人類 (1980年) (サンリオSF文庫)作者: フィリップ・キュルヴァル,蒲田耕二出版社/メーカー: サンリオ発売日: 1980/05メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (3件) を見る 「いいよ。わかったよ。おまえらのいうとおり、サエルの親父は空な…

白水社の2月予定のうちに

白水社のサイトに2月の刊行予定が掲載されている(→ここ)。このうち気になったのがヴェイエルガンス『ママンの家で過ごした三日間』。タイトルからして児童文学かと思ったら主人公の年齢が59歳と書いてあって驚いた。しかもゴンクール賞。というか、 脱…

買い物始め。

古本はジャム『三人の少女』とブラッドベリ『とうに夜半を過ぎて』。新刊として、林トモアキ『戦闘城塞マスラヲ』の三巻と、今月用のシェイクスピアとして『ジョン王』『シンベリン』。

ぐーたら年末年始

なんで俺はあんな無駄な時間を。と言いたくなる年末年始だった……マルトゥレイ、バルザック、ウルフ、白先勇などの積読大物を片付けるつもりが、本じたいまるで読めなかった(読めないときにホフマンを手に取るのがそもそも間違ってる)。

E.T.A.ホフマン『カロ風幻想作品集』

ホフマン全集〈1〉カロ風幻想作品集 (1976年)作者: 深田甫出版社/メーカー: 創土社発売日: 1976メディア: ?購入: 1人 クリック: 30回この商品を含むブログ (1件) を見るホフマン全集〈2〉力口風幻想作品集 (1979年)作者: 深田甫出版社/メーカー: 創土社発売…

1月注目の海外文学新刊

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 さて今月の新刊予定。コルタサル、ミルハウザー、リョサ、アラスター・グレイなど錚々たる面子が並ぶ中、一番気になるのは古龍だったりする俺は通俗小説読者。不安半分だけど。 岩波書店 コル…