書物を積む者はやがて人生を積むだろう

和書を積んだり漢籍を積んだり和ゲーを積んだり洋ゲーを積んだり、蛇や魚を撫でたりする。

2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

とうとうルーゴン=マッカール叢書を全部日本語で読める日がやってきた!

出たね出たね! とうとう『ウージェーヌ・ルーゴン閣下』が出たらしいね! これでゾラの「ルーゴン=マッカール叢書」全作品が現代的な翻訳で出版されたわけだね! 読むよ読むよ! 帰ったらきっと読むよ! あとしばらくとまっていた「朝鮮近代文学選集」の最…

雲封山人『鉄花仙史』

鉄花仙史 明末清初小説選刊 雲封山人 著 沈錫麟 校点 春風文芸出版社 1985年9月 名士・蔡其志は一人娘の蔡若蘭を親友王悦の子・王儒珍と婚約させるが、王悦の死後貧窮した儒珍を見て、婚約を後悔する。それを見た夏元虚という者が仲人を立てて若蘭に結婚を申…

余華『在細雨中呼喊』

史鉄生はどうしたかって? まあまあ、ゆっくり行こうじゃない。 在細雨中呼喊 余華 著 上海文芸出版社 2004年1月 あれが、私の父が最も威風凛々としていた時点だった。彼は警察に大声で言った。 「あんたらが探しているのは誰かね?」彼は胸を張って言った。…

目標とかいろいろ

いい加減、頭を使わなくても読める本に飽きてきたので、ここらでちょっと濃いものが読みたいと思って史鉄生『務虚筆記』というのを読み始めてみたんだが、これはこれで全然進まないな。とりあえず一日50ページ、十日で読了を目標にしよう。実際は二週間以…

衛斯理『真菌の毀滅』

真菌之毀滅 衛斯理 著 上海書店出版社 2008年9月 香港の作家・ゲイ匡が主人公の名前を筆名として発表したSFシリーズもので、『妖火』の続編。秘密組織に拉致され海底の基地に連れてこられた衛斯理は、そこに捕らわれていた張小竜とついに会う。組織の首領…

ジュール・ヴェルヌ『機器島』

機器島 ヴェルヌ 著 劉常津・侯合余 訳 訳林出版社 2008年8月 「どこにいようと、人はすべて死ぬものですから」 「ここではそうではないのですよ、あなた、天国では人は死なないのです」(139ページ) 海上を移動する人工の機械島「標準島」、その上にあ…

温瑞安『剣気長江・両広豪傑』

剣気長江・両広豪傑 温瑞安 著 花城文芸出版社 2001年12月 巨岩の上に、風雨の中、釣り糸を垂らしている老人が確かにいた。 この老人は確かに、昼間流されていく舟を片手で止めた鉄衣の老人でいった。 老人は眉も髭も白く、黒の衣は鉄のよう。長江に臨む、川…

音音

日本橋に「音々(ねおん)ちゃん」なるイメージキャラクターが設定されたことを知ったわけだが。 うー、お節介だけどこの名前はやめたほうがいいと思うなあ。だって誰でも知っている古典に同じ字面の(読みは異なるが)いるんだもの。 そう、『南総里見八犬…

黄易『域外天魔』

域外天魔 黄易 著 華芸出版社 1998年8月 秘密結社・抗暴連盟の責任者「高山鷹」からテロリスト集団・末日聖戦団のことを調べるよう依頼された凌渡宇は、敵の行方を追って日本へ降り立つ。このとき日本では、聖戦団による大富豪の娘・大野千恵子の誘拐事件が…

今はヴェルヌを読んでます

市街の大型古本屋へ出かけて未訳の武侠小説をドカ買いする。古竜、梁羽生、黄易、臥竜生、温瑞安、雲中雁。合計15冊、160元くらい。これで当分引きこもって暮らせる。 日本でこれだけ買ったら諭吉さん二枚じゃ足りないだろうなぁ…。