書物を積む者はやがて人生を積むだろう

和書を積んだり漢籍を積んだり和ゲーを積んだり洋ゲーを積んだり、蛇や魚を撫でたりする。

おすすめ

ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー『ゴミ、都市そして死』

論創社の「ドイツ現代戯曲選」全30巻のうちの第25巻。人物表の「マリー=アントワネット」と、最初の場面が月面上を舞台にしているのを見て即購入決定した。ドイツの現代文学はこれまでまったく読んでこなかったので、今後ゆるゆる渉猟していきたい。戯…

古橋秀之『冬の巨人』

充分おもしろかったけど、期待が大きいぶん、感想にも苦言が多くなってしまう。「黒古橋カムバック!」と叫びたい気分だ。いずれにせよ次作品は楽しみにしている。冬の巨人 (徳間デュアル文庫)作者: 古橋秀之,藤城陽出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2007/0…

金庸『連城訣』全2巻

いや〜暗い小説だったな〜。モルセールかダングラールみたいな奴しか出てこない岩窟王、って感じだ。主人公が最後までモンテ・クリスト伯にならずにダンテスのままだから、余計ひどいことになってる。うむ、期待通りに面白い。連城訣〈上〉菊花散る窓 (徳間…

アンリ・グゴー『大脱出』

前情報なしのタイトル買い、というか、「グゴーって名前はなんかユゴーに似てるな〜」といういい加減な理由で買ったこの本、大当たり。ブラヴォー、俺様の勘。大脱出 (1982年) (白水社世界の文学)作者: アンリ・グゴー,榊原晃三出版社/メーカー: 白水社発売…