書物を積む者はやがて人生を積むだろう

和書を積んだり漢籍を積んだり和ゲーを積んだり洋ゲーを積んだり、蛇や魚を撫でたりする。

ドイツ文学

ゲルハルト・ハウプトマン『沈鐘』

戯曲祭り六日目。そろそろ小説が読みたくなってきた。沈鐘―独逸風の童話劇 (岩波文庫)作者: ハウプトマン,阿部六郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1934/07/15メディア: 文庫 クリック: 12回この商品を含むブログ (2件) を見る この泪を、牧師さん、乾かす…

ゲルハルト・ハウプトマン『織工』

戯曲祭り三日目。今日の話題はシュニッツラーとともに、マン、ヘッセの一世代前を代表する作家ながら、昨今ではすっかり忘れられた観のあるハウプトマン。岩波でも全部絶版のようだ。さて、彼は本当に忘れてもよい作家か?織工 (岩波文庫 赤 428-1)作者: ハ…

ヴェルナー・シュヴァープ『魅惑的なアルトゥール・シュニッツラー氏の劇作による魅惑的な輪舞』

これを読むために『輪舞』を読んだようなもの。これでドイツ現代劇は15冊目、ようやく選集の半分を読んだことになる。魅惑的なアルトゥール・シュニッツラー氏の劇作による魅惑的な輪舞 (ドイツ現代戯曲選)作者: ヴェルナーシュヴァープ,Werner Schwab,寺…

アルトゥール・シュニッツラー『輪舞』

戯曲祭り二日目〜。輪舞 (岩波文庫)作者: シュニッツラー,中村政雄出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1987/07メディア: 文庫 クリック: 6回この商品を含むブログ (3件) を見る(私が読んだのは新潮文庫版だが、Amazonに登録されてないので岩波版をのせておく…

ルネ・ポレシュ『餌食としての都市』

ドイツ現代劇、十四冊目。餌食としての都市 (ドイツ現代戯曲選30)作者: ルネポレシュ,Ren´e Pollesch,新野守広出版社/メーカー: 論創社発売日: 2006/04メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る 「ぼくは現実空間にファックされる、…

エルフリーデ・イェリネク『汝、気にすることなかれ』

ドイツ現代劇、十三冊目。汝、気にすることなかれ―シューベルトの歌曲にちなむ死の小三部作 (ドイツ現代戯曲選30)作者: エルフリーデイェリネク,Elfriede Jelinek,谷川道子出版社/メーカー: 論創社発売日: 2006/03/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 5…

ジャン・パウル『陽気なヴッツ先生』『シュメルツレの大用心』

ドイツの古典小説を読むのは久しぶり。最近は現代劇ばかり読んでいたからなー。陽気なヴッツ先生 他一篇 (岩波文庫)作者: ジャンパウル,Jean Paul,岩田行一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1991/03/18メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 58回この商品を含…

ペーター・トゥリーニ『ねずみ狩り』

ドイツ現代劇・12冊目。ねずみ狩り (ドイツ現代戯曲選30)作者: ペータートゥリーニ,Peter Turrini,寺尾格出版社/メーカー: 論創社発売日: 2005/12メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る 「(別の写真を見せる)これは? おばあ…

タンクレート・ドルスト『私、フォイアーバッハ』

ドイツ現代劇、11冊目。論創社「ドイツ現代戯曲選30」第5巻。作者は1925年生まれだから、このシリーズの中ではかなりベテランの部類だな。私、フォイアーバッハ (ドイツ現代戯曲選30)作者: タンクレートドルスト,Tankred Dorst,高橋文子出版社/メー…

ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー『ブレーメンの自由』

ドイツ現代劇、10冊目。論創社のドイツ現代戯曲選もこれでようやく3分の1を読了したことになる。全30巻読破はまだまだ遠い。ブレーメンの自由―ゲーシェ・ゴットフリート夫人 ある市民悲劇 (ドイツ現代戯曲選30)作者: ライナー・ヴェルナーファスビンダ…

マリウス・フォン・マイエンブルク『火の顔』

ドイツ現代劇・9冊目。 これもちょっと前に読りょ(以下略)。ここのところまったくもってダメだ。7月に入って無気力さが増してきていていけない。火の顔 (ドイツ現代戯曲選30)作者: マリウス・フォンマイエンブルク,Marius von Mayenburg,新野守広出版社/…

ヘルベルト・アハターンブッシュ『長靴と靴下』

ドイツ現代劇・8冊目。 ちょっと前に読了していたものの、(以下略)。これらのドイツの現代劇は、どれも難解でうまく消化しきれてないため、おすすめマークをつけていないけど、読み応えがあることは確か(だから「ドイツ現代戯曲選」シリーズの講読を続け…

ボート・シュトラウス『公園』

ドイツ現代劇・七冊目。 とりあえず手元にある「ドイツ現代戯曲選」はこれで全部読んでしまったので、次をどうしようかなと思っているところ。来月になったら、アハターンブッシュ『長靴と靴下』あたりを買ってみようかな。公園 (ドイツ現代戯曲選30)作者: …

ペーター・ハントケ『私たちがたがいをなにも知らなかった時』

ドイツ現代劇・六冊目。 この人は日本でもわりと人気があるのか、小説作品の翻訳はけっこうたくさんあるようだ。『反復』は書店でもよく見かける。いつか読む……かも。 当面はドイツ小説よりドイツ戯曲の渉猟を続けていこう。論創社の「ドイツ現代戯曲選」シ…

エルフリーデ・イェリネク『レストハウス、あるいは女はみんなこうしたもの』

しばらく睡眠不足がひどくて、本をあまり読み進められなかった。これもようやく読了。 というわけでドイツ現代劇・五冊目。論創社のドイツ現代戯曲選の最新刊。 ノーベル賞作家ということで、たぶんこのシリーズでは一番有名な作家だろう(張り合えそうなの…

ローラント・シンメルプフェニヒ『前と後』

ドイツ現代劇・四冊目。 ありふれた日常を描いているのに、なぜか漂う奇妙な空気。うむうむ、この長い名前の劇作家、要注目ですぜ。多作多彩の作家ということだし、今後も翻訳が続いて欲しいもの。前と後 (ドイツ現代戯曲選30)作者: ローラントシンメルプフ…

トーマス・ブラッシュ『女たち。戦争。悦楽の劇』

ドイツ現代劇・三冊目。 読み物としては難解だけど、劇場で演じたらもう少し分かりやすくなるのか、はたまたもっと難物になるのか。でもこのセリフまわしは、確かに舞台では映えそうだなあ。女たち。戦争。悦楽の劇 (ドイツ現代戯曲選30)作者: トーマスブラ…

ファルク・リヒター『エレクトロニック・シティ』

ドイツ現代劇・二冊目。 リヒターはまだ30代か。リヒターに限らず、論創社のドイツ現代戯曲選には、戦前生まれのベテラン劇作家の作品だけでなく、60年代生まれの若手(?)のものも多く収録されている。中には70年代生まれの作家も。これはいいことだ…

ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー『ゴミ、都市そして死』

論創社の「ドイツ現代戯曲選」全30巻のうちの第25巻。人物表の「マリー=アントワネット」と、最初の場面が月面上を舞台にしているのを見て即購入決定した。ドイツの現代文学はこれまでまったく読んでこなかったので、今後ゆるゆる渉猟していきたい。戯…