書物を積む者はやがて人生を積むだろう

和書を積んだり漢籍を積んだり和ゲーを積んだり洋ゲーを積んだり、蛇や魚を撫でたりする。

注目の新刊

6月刊行予定の海外文学チェックリスト

4月5月はさぼったけど、今月はできるだけ本気出す。 とりあえず注目はベケットの『ゴドー』新書化、といいたいとこだがもう読んでるからなあ。白水社には『モロイ』あたりもぜひuブックスに入れて欲しいところだ。 とりあえず古典戯曲は押さえておく方向…

4月刊行予定の海外文学チェックリスト

岩波文庫の赤帯攻勢はまだまだ続く模様。いいぞもっとやれ。 岩波書店 ロート『聖なる酔っぱらいの伝説 他四篇』 ブッツァーティ『タタール人の砂漠』 ムージル『愛の完成 静かなヴェロニカの誘惑』(復刊) アリストパネース『雲』(復刊) 筑摩書房 シェイ…

3月刊行予定の海外文学チェックリスト

岩波と光文社の両方にラインナップされてるイヴリン・ウォーの小説は、邦題こそ異なるけれども、どうやら同一の作品の翻訳らしい。こういう重複ってあるものなのだね。 あとラファティ。なんつってもラファティ。何しろ今回は長編。 岩波書店 ウォー『愛され…

2月刊行予定の海外文学チェックリスト

お待ちかね、岩波文庫リクエスト復刊の季節がやってきたわけだが、今回けっこう赤帯多い。ここには入れてないが緑帯も多く、文芸好きなら楽しみで仕方ないところだろう(何冊読めるかはおいといて)。 あと河出が予定してるチェコの作家の小説が気になる。 …

1月刊行予定の海外文学チェックリスト

というわけで今年もリストから。この中ではやっぱりペソアかな。 あとリストには入れていないけれど、河出からナボコフの文学講義が出る。これが一番気になるという人も少なくないだろう。 岩波書店 『対訳 シェリー詩集』 『ゴーリキー短編集』(復刊) 平…

12月刊行予定の海外文学チェックリスト

岩波書店 エスプロンセーダ 『サラマンカの学生 他六篇』 バルザック『艶笑滑稽譚 第二輯』 ルーカーヌス『内乱(下)』 ラブレー『ガルガンチュワとパンタグリュエル』全5巻(復刊) イヴァシュキェヴィッチ『尼僧ヨアンナ』(復刊) 筑摩書房 チェスタト…

11月刊行予定の海外文学チェックリスト

そういや私はリョサの小説をきちんと最初から最後まで読んだことがない。『緑の家』はついていけなかったし……というわけで今月岩波から出る『アンデスのリトゥーマ』は買ってみようかと思ってる。岩波文庫のほうのルカヌス『内乱』も楽しみ。 あとダレルの『…

10月刊行予定の海外文学チェックリスト

先月はまたしてもさぼってしまった。 文庫の中で気になるのはピランデッロかな。私は持っているので買わないけど、『やし酒飲み』と『パヴァーヌ』も未読の人は要チェック。白水社のウリベというのはバスクの人か。バスク語文学としては、かつて『オババコア…

8月刊行予定の海外文学チェックリスト

ソローキン来た! あと白水社のエルサルバドルの作家の本も気になる。 岩波書店 アレイヘム『牛乳屋テヴィエ』 カロッサ『美しき惑いの年』 フランス『シルヴェストル・ボナールの罪』(復刊) 『杜牧詩選』(復刊) 筑摩書房 シェイクスピア『トロイラスとク…

6月刊行予定の海外文学チェックリスト

とりあえずコルタサルとドールヴィイは買い。 岩波書店 プルースト『花咲く乙女たちのかげに 2』 コルタサル『遊戯の終わり』 カロッサ『幼年時代』 筑摩書房 ドールヴィイ『デ・トゥーシュの騎士』 平凡社 『新訳ラーマーヤナ 2』 白水社 ミルハウザー『…

4月刊行予定の海外文学チェックリスト

『ラーマーヤナ』新訳刊行始まるよ! 今度こそ最後まで行ってほしいものだ。 あとはピンチョンとか。 岩波書店 ボルヘス『汚辱の世界史』 ビュトール『心変わり』(復刊) 平凡社 『新訳ラーマーヤナ(1)』 白水社 ハーディング『ティンカーズ』 早川書房 …

3月刊行予定の海外文学新刊チェックリスト

このあいだ二月のリストをアップしたばっかりなのに、もう三月か。 岩波書店 パヴェーゼ『祭りの夜』 ゲーテ『ヘルマンとドロテーア』(復刊) 筑摩書房 『トーベ・ヤンソン短篇集 黒と白』 早川書房 メルシエ『リスボンへの夜行列車』 ヘミングウェイ『日は…

2月刊行予定の海外文学チェックリスト

もうじきには三月の分をアップする予定。 ……定期的に巡回してくれてた方などには申し訳ない。まあぼちぼち続けますよ。 岩波書店 ジオノ『丘』 パヴェーゼ『流刑』 ジャム『三人の乙女たち』 レッシング『賢者ナータン』(以下復刊) ローデンバック『死都ブ…

1月刊行予定の海外文学チェックリスト

目玉はもちろん河出のブルガーコフ『犬の心臓』復刊。岩波文庫の赤帯もなかなか充実。『わたしの名は赤』は早くも新訳登場&文庫化。白水社から出るシモンも気になる。あと、平凡社ライブラリーがなぜかポルノに走ってるが、この先もそうした作品を出してい…

12月刊行予定の海外文学チェックリスト

今月、案外ラインナップが濃い。ただし高価な書籍も多いので勘と評判を頼りに選ばなくちゃ、かな。 岩波の月例重版の、『ルネッサンス巷談集』がちょっとおもしろそうなどと思ってる。 岩波書店 スティーヴンソン『マーカイム・壜の小鬼 他5篇』 ヘーベル『…

11月刊行予定の海外文学チェックリスト

ツイッターでは元気につぶやいてますが、ほんとは僕生きてるの、それとも死んでるの、とか考え込んだりするほどには気分が落ちてます。それでも読んでればいつか書きたくなる日が来るでしょう。 日本文学だけど、岩波の新刊の山田美妙が気になる。岩波文庫か…

10月刊行予定の海外文学新刊チェックリスト

ほどよく涼しくなっていよいよ読書の秋ですな。 私? どうもモチベーションが低下してていけない。ローアー『無実/最後の炎』とコシンスキ『ペインティッド・バード』は読了しておるので近々感想を投下したいところ。 さて今月の目玉は、どうやらすでに刊行…

9月刊行予定の海外文学新刊チェックリスト

PC復帰したので更新再開。 古典では趙崇祚編集による詞集『花間集』の抄訳が東洋文庫に入る。漢詩と違って日本の人口には膾炙してない詞のアンソロジーが出るのはありがたい。現代文学では、白水uブックスのジャネット・ウィンターソンとか。あと国書の未来…

8月刊行予定の海外文学新刊チェックリスト

<東欧の想像力>シリーズ第七巻来るよ! この先もぜひ長く続けてもらわねば。 あとは古本屋でもあまり見かけないクライストの短編集の復刊、これはおさえておかないと。 岩波書店 ジェイムズ『ワシントン・スクエア』 ヘッセ『シッダルタ』 サンド『フラン…

7月注目の海外文学新刊リスト

現代中国の作家李鋭の小説が翻訳されるのはこれが初めてかな。文庫で刊行とはありがたいことだ。岩波現代文庫ということで、絶版になった後の入手は困難だろうから、在庫があるうちに入手しておくが吉かと。あとは『紙の民』が気になる。 岩波書店 モーム『…

6月刊行予定の海外文学新刊リスト

順調に延期され続けているダールグレンだが、とうとう国書刊行会のウェブサイトのトップページに紹介が。今度こそ期待してよいものだろうか。 あと東洋文庫の新刊ってちょっと久しぶりな気がする。 岩波書店 ボルヘス『詩という仕事について』 コンラッド『…

5月注目の海外文学新刊予定リスト

とりあえず莫言ですね。あとタブッキ。『ねじまき少女』は久々に気になるSF新刊。そうそう、新装復刊の『ストリンドベリ名作集』は持ってない人は他の何を差し置いても必ず購入してようお薦めしますよ。 そしてディレイニーは今度こそ出るのか否か。 岩波…

4月注目の海外文学新刊予定リスト

ラファティが出るよ! 岩波書店 エリオット『四つの四重奏』 カルヴィーノ『アメリカ講義』 筑摩書房 『ニーベルンゲンの歌』上下 白水社 オラフソン『ヴァレンタインズ』 東京創元社 バラード『殺す』 河出書房新社 ル=グウィン『パワー』上下 フランク『真…

3月刊行予定の海外文学新刊リスト

とうとう出るか『ダールグレン』。そして未来の文学第三期のラファティ刊行はいつになるのか(未来の文学第三期のラインナップって、07年くらいにはもう発表されてたような……?)。 岩波書店 サルトル『自由への道(6)』 シュティフター『ブリギッタ・森…

2月注目の海外文学新刊予定リスト

莫言とラシュディが出るよ! あとゴンチャロフの断崖が完結。 岩波書店 ゴンチャロフ『断崖(5)』 莫言『牛 築路』 ゴーゴリ『検察官』(以下復刊) ボズウェル『サミュエル・ヂョンスン伝』全三巻 『対訳 ジョン・ダン詩集』 ゲエテ『親和力』 アンデルセ…

1月注目の海外文学新刊予定リスト

やっぱマコーマックかなあ。『ほとんど記憶のない女』は単行本が出たときはかなり話題になっていて気になってたのでuブックス入りは嬉しい。 岩波書店 ゴンチャロフ『断崖(4)』 パス『弓と竪琴』 白水社 デイヴィス『ほとんど記憶のない女』 国書刊行会 …

12月刊行予定の海外文学新刊リスト

いつの間にか12月。今月はリョサ祭り。あとはやっぱりパムクの新作とかペレーヴィンとかですかねー。文庫では岩波のジュネが気になる。 岩波書店 ゴンチャロフ『断崖(3)』 ジュネ『女中たち バルコン』 サンド『愛の妖精』(以下復刊) ホフマン『黄金…

11月刊行予定の海外文学新刊リスト

時代がゾラに追いついてきた。ルーゴン=マッカール叢書が全巻邦訳されたと思ったら、白水社から三都市叢書の一冊『パリ』が出る。さらに『前日島』以来十一年ぶりの小説翻訳となるエーコ『バウドリーノ』にも期待(というか翻訳遅れすぎでしょ……)。あと、BK…

今月刊行予定の海外文学新刊リスト

河出の世界文学全集三期の中で一番楽しみにしていたフラバルが登場。あと白水社のポーランドの作家のやつも気になる。 そんなことより11月には白水社からゾラの『パリ』が出ると聞いて興奮がやまない。とうとう三都市叢書も翻訳が出始めるとは、時代がようや…

9月刊行予定の海外文学新刊

今年は歴史的な年になりました。とうとう『断崖』復刊来ましたわ。これは何をおいても読んでおく方針で。君にもそれをすすめるよ*1。 あとは莫言ですね。これもまだ読んでないなら必読。私は読んでるけど買う。布教のために買う。 久々にサラ・ウォーターズ…