書物を積む者はやがて人生を積むだろう

和書を積んだり漢籍を積んだり和ゲーを積んだり洋ゲーを積んだり、蛇や魚を撫でたりする。

山形石雄『戦う司書と恋する爆弾』

 文章はなんだか垢抜けない感じがするし、人間爆弾という発想にも新鮮さはないけれど、物語構成はすばらしい。結末への持っていき方は鮮やかの一言に尽きる。続刊も読む……と思う。