冲方丁『スプライトシュピーゲル 2』
期待通りのクオリティ。面白さの原因はやっぱり速さ&熱さ、かな。『オイレンシュピーゲル』2巻にひけを取らぬ燃え燃えな展開には手に汗握ることしきり。中でも一番熱いのはモリサンこと杜麟太郎だろう(カッコイイ老人を描ける作家は面白い作家である、というのが私の中では定説になっている)。『オイレンシュピーゲル』の三人娘が、セリフはないながらも存在感を示しているあたりも熱い。「ワザモノがあそこにもう一人いる」(353ページ)とか、もう、ぐっときた。『オイレンシュピーゲル』ともども、三冊目も読むよ。
スプライトシュピーゲル II Seven Angels Coming (2) (富士見ファンタジア文庫 136-9)
- 作者: 冲方丁,はいむらきよたか
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2007/07/01
- メディア: 文庫
- 購入: 4人 クリック: 46回
- この商品を含むブログ (98件) を見る