書物を積む者はやがて人生を積むだろう

和書を積んだり漢籍を積んだり和ゲーを積んだり洋ゲーを積んだり、蛇や魚を撫でたりする。

海原零『薔薇色にチェリースカ』

 この人の『銀盤カレイドスコープ』は、かつてサークル先輩のid:hakuohさんに借りて二巻まで読んだけど、当時はライトノベル買う習慣がなかったものだから、とうとう続きを読まずに終わってしまった。で、新シリーズが出たので買ったみたわけ。
 ヨーロッパの小国の、伝統ある、しかし排他的な学園で、理事長の「犬」となって暗躍する主人公・綺羅崎ヒロと、それと対立するエリート学生組織・優生会との争いを描く。なんだか一昔前の少女漫画にありそうな設定。
 ヒロインが蛇娘というだけで、爬虫類萌えな私としては満足。話はまだ、この先どう転ぶか予想がつかないな。ヒロが「クソ野郎」こと理事長の下で働きつづけるとも思えないけど、優生会の側も一筋縄でいかない悪役揃いで、寝返りもうてないだろう。鍵を握るのは、やっぱり蛇娘か。

薔薇色にチェリースカ (集英社スーパーダッシュ文庫)

薔薇色にチェリースカ (集英社スーパーダッシュ文庫)