書物を積む者はやがて人生を積むだろう

和書を積んだり漢籍を積んだり和ゲーを積んだり洋ゲーを積んだり、蛇や魚を撫でたりする。

ひさびさの古書店あるき

 授業が休講になったのでその時間を使って百万文庫へ行く。
 「ドイツ現代戯曲選」にシュニッツラー『輪舞』のパロディがあるので、それを読むために『輪舞』を読んでおきたかったのと、ここのところハウプトマンが気になっているので、それを探そうかと思っての事。で、シュニッツラー『輪舞』とハウプトマン『職工』『沈鐘』、ついでにA.K.トルストイドン・ジュアン』を購入。さすがは百万文庫、欲しい本がちゃんとあるぜ。
 さらに猫又文庫へ。久々に行ってみるとますますすごいことになってる。岩波文庫の棚で、先ごろ名大出版会から選集が出たゴルドーニの『抜目のない未亡人』を発見したので購入。これが面白かったら名大出版会の選集も――と言いたいところだが、まあ心底惚れこみでもしないかぎり買わないだろうな。で、いったん店を去りかけたところ、入り口ちかくにハヤカワ文庫SFのパワーズ『奇人宮の宴』というのを見つける。見たことがないタイトル。定価520円なのが800円の値段設定。ハヤカワのプレミアつきなんて買ったことがない。当たりか外れかもわからない、レアかどうかも知らない本。どうするか迷ったが、「買え、買え」と脳内彼女がささやきかけてくるので、店主の値段設定の適切さを信じてとうとう買った(帰ってからネット古書店を見てみたが、800円という設定はまあ安いようだ)。
 それからブックオフにも寄って、マクドナルド『ファンタステス』と竹宮『とらドラ3!』を購入した。
 ――ふう。夏のあいだブックオフ以外の古本屋に行かなかったから、つい買い込みすぎてしまった。しかも5冊が戯曲ということで、読みかけのゴーゴリを読み終わったら、しばらくこのブログは戯曲祭りになりそう。