松籟社万歳
松籟社の近刊案内(悪漢と密偵より)
「文学の冒険」の刊行が止まっている今、個人的に最も期待しているシリーズ「東欧の想像力」だが、松籟社のウェブサイトにて続刊の案内が……案内が……。
- コジンスキー『異端の鳥』
- パヴィッチ『帝都最後の恋』
うおおおおっ、パヴィチ来たー! このごろの松籟社は本当に神がかってる。といっても刊行予定は2009年か……いや、しかしこの仕事は神がかり的だぜ。
『ハザール事典』を読んで彼のファンになった人は多いはず。さあ、10年ぶりのパヴィチ作品の邦訳刊行をみなで祝おうではないか!
それと、12月の文庫近刊予定が本やタウンにアップされているのでついでにリンクしておこう。→これ
目玉は河出文庫のソレルスかなあ。岩波文庫の赤は詩集が二冊(へリックと陸游)。
あと驚いたのは、ハーレクイン社がHQファスト・フィクションというシリーズを立ち上げてブロンテ姉妹やオースティンなどを刊行予定していること。光文社が火付け役になった古典ブームにのっかってのことだろうが、まあ、良い事だ。個人的にはアン・ブロンテの『ワイルドフェル・ホールの住人』あたりを出して欲しい。