書物を積む者はやがて人生を積むだろう

和書を積んだり漢籍を積んだり和ゲーを積んだり洋ゲーを積んだり、蛇や魚を撫でたりする。

電車で見かけた読書人

 帰り道、地下鉄に揺られつつ私が『阿呆物語』を読んでいると、ジャージを来た大柄な青年が隣に座ったわけだ。で、その人が本を開いたので、ちらと視線を走らせると――
 太字で表記される人名、とその下に台詞。ときどきト書きらしきもの。
 って戯曲か! 戯曲なのか!? しかも人物名はカタカナにアルファベット、/(スラッシュ)などの記号が混じった奇妙なもの――もしや前衛劇?
 この一見体育会系ふうな兄ちゃんは何者? いや、それよりこれはどういう戯曲なんだ!?





 ――TRPGリプレイでした。
 即興劇をあとで文章に起こしたもの、と見れば戯曲の一種と見なせなくもないかもしれない。