書物を積む者はやがて人生を積むだろう

和書を積んだり漢籍を積んだり和ゲーを積んだり洋ゲーを積んだり、蛇や魚を撫でたりする。

孟郊「燭蛾」

 燭蛾
ともしびの前に 舞う蛾がふたつ
なぜそれほどに 生を厭うか
飛び来たった おまえの心をおもう
明かりをにくみ 滅びをにくまぬ
もし天が百尺の高さなら
きっと行って明月を覆うだろう

 孟郊は中唐の詩人。この暗さが好きだ。あと結句の発想の奇抜さは特筆ものだと思う。