書物を積む者はやがて人生を積むだろう

和書を積んだり漢籍を積んだり和ゲーを積んだり洋ゲーを積んだり、蛇や魚を撫でたりする。

9月刊行予定の注目の海外文学新刊

 すでに各所で話題になっているけど、今月の早川の神っぷりは凄い。ついでに泰平ヨンも復刊してほしいところだ。読書の秋だけにほかの出版社も力が入っていて、どれを買うか頭を痛めることになりそう。
 松籟社の近刊ページを見ると10月予定のダヌンツィオの上にコジンスキー『異端の鳥』が載っている。ひょっとして今月刊行するのだろうか? はっきりしないのでリストには入れてないけど、ちょっと期待。
 『カルデロン演劇集』は気になる。値段は高いし、収録八作のうち三作は既訳だけど。名大出版会にはこの調子で『ロペ・デ・ベガ演劇集』もよろしく頼みたい。
カルデロンを知らない人は岩波文庫の『人の世は夢 サラメアの村長』をぜひ。ロペは同じく岩波から『オルメードの騎士』が最近出た。また名大出版会の『スペイン黄金世紀演劇集』にもロペとカルデロンの戯曲が二作ずつ入っている。ロペの『農場の番犬』は17世紀版『ハヤテのごとく』といった感じの名作。こっちも激しくおすすめ!)。