アサウラ『ベン・トー 3』
そういえばライトノベル読むのもえらく久しぶりな気がするなー。
ベン・トー 3 国産うなぎ弁当300円 (スーパーダッシュ文庫)
- 作者: アサウラ,柴乃櫂人
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/01/23
- メディア: 文庫
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「この辺りの連中はみんな知っている。《ガブリエル・ラチェット》と《帝王》を打ち倒したのは《魔導士》と《湖の麗人》、そして《変態》だと」(25ページ)
スーパーの半額弁当をめぐって争う《狼》たちの戦いぶりを描いたアクション小説の第三弾。新たに登場した実力者・沢桔姉妹に連敗した主人公佐藤洋は、彼女たちを打倒しようと心を燃やす。ところが、沢桔姉妹には弁当争奪をめぐる忌まわしい記憶があって、という話。
題材の馬鹿馬鹿しさと展開の熱さが絶妙なバランスで組み合わさった良シリーズ。緻密なアクション描写にときおり変な単語がまじる争奪戦の描写と、いかにもうまそうな弁当の描写、あとは佐藤の妄想描写に、ゲームネタやギャグも今まで通り冴えているので、1巻と2巻を読んで気に入った人ならばこの巻も楽しめるはず。
特に終盤の展開には、分かっていてもつい胸を熱くさせられたりして、非常に楽しかった。こういうのがあるから、ラノベのつまみ食いはやめられないねえ。