書物を積む者はやがて人生を積むだろう

和書を積んだり漢籍を積んだり和ゲーを積んだり洋ゲーを積んだり、蛇や魚を撫でたりする。

早いもので

 留学期間も残り二月くらいになってしまった。いかんな、聞くほうも話すほうもまだ全然駄目だ。一旦は帰るとしても、そのうちまた機会を見つけて来るしか。
 せめて町へ出て人と話すべきとはわかっているものの、これだけゆっくり読書できる時期もあんまりないと思うと、つい部屋にこもって読書してしまうんだよな。


 というわけで、留学期間中の目標のひとつだった、『野叟曝言』読了に挑んでみようと思う。『野叟曝言』は、長いものが多い清代白話小説の中でも一番の長さを誇る作品。具体的には、『紅楼夢』の1.5倍くらい。ちなみに小説史上での評価は、そんなに高くない。詳しくは魯迅『中国小説史略』を参照のこと。
(実は戦前訳がある…けど、完訳かどうかはわからないし、手に入れるのも難しそう)