書物を積む者はやがて人生を積むだろう

和書を積んだり漢籍を積んだり和ゲーを積んだり洋ゲーを積んだり、蛇や魚を撫でたりする。

近況

 夏ごろに名古屋栄のロフトにジュンク堂が出来ていたという話を知って、いまさらながら行ってみたが、販売点数は多く、出版年の古い本も多くて、かなり良かった(まあ東京・大阪あたりの人が来てもそうは思わないかもしれないが)。名古屋の大型書店で海外文学が充実しているのはやっぱりジュンク堂か。名駅前ともども、ここのジュンク堂も今後よく利用することになりそうだ。
 しかしまあ、マナハウスと紀伊国屋書店が撤退し、旭屋書店もできてすぐに縮小してしまったときはどうなるかと思ったが、栄の書店事情も前の水準に戻ってきてよかったよかった。


 本棚の容量が足りなくなり、購入記録をつけるのがめんどくさくなったのが昨年はじめごろだが、とうとう「買ったはずの本が見つからない」という事態が発生した。紛失したのはウェイリーからの重訳版『源氏物語』1巻(2巻はある)。『源氏』をどの翻訳で読んでも3ページももたなかった私が、「桐壺」の最後まで読み通せた稀有な訳本である。これなら最後までいけるかもと思うのだが、見つからなくてはどうしようもない。といって、持っている本を買いなおせるほどお金がある訳もなく(文庫ならまだしも平凡社ライブラリーだしなあ)。


 最近、なんというか、おうちにかえりたくない。家に自分以外の人間がいるのがどうもストレスだ。


 もっと頭が良いか、もしくは完全に馬鹿だったら幸せになれたのにとか考えてみたりする。そういうのがありきたりな悩みだと知っているのに、そういう悩みを抱く自分がますます情けなくなる。もっと誰も悩んだことのないことを悩みたい。


 さて明日は修士論文の中間発表なんだが、レジュメ付録の表はできてるけど肝心のレジュメは一文字も書けてないよ。留学帰りだから遅らせても、と先輩に言われたところ、自分で「いや追い詰められないとできませんので」とか言って日程を早めてもらった結果がこれだよ。オワタ

(まあ分数ができないのは文理以前の問題だけど)。