源氏とかいろいろ
ウェイリー版『源氏物語』は「須磨」まで。もうちょいで二冊目に入れる。
「若紫」での光源氏の所業に唖然とする。ロリコンロリコン言われてるけどそれどころじゃない。変態だーと叫びたくなる。……で、そのあとに「末摘花」をもってくるあたりがレディ・ムラサキのうまいところですかね。
ところで、こういうのを見つけました。
http://genji.shinshaku.net/
誰か作ればいいのになーと思っていた源氏物語のギャルゲー版。末摘花まで美少女になっているのはお約束。
体験版をさらっとやってみたけどかなりの出来。ヲタクネタを散りばめた会話やら、けっこうめちゃくちゃな衣装やら、サンジェルマンが登場するといった破天荒な見た目を持つけれども、根っこのところや重要な場面はしっかり『源氏』している感じがして好印象。原作でさらっと書き流されたことを敷衍して話に利用していたりするところもうまくて、あえて「花散里」を話の最初に持ってくるあたり憎い。
『源氏物語』って千年前のギャルゲだよね、とか言うのは簡単だけど(私もそういうことを簡単に言うけど)、実際にゲーム化するとなると容易じゃないだろうことは想像がつく。原作へのリスペクトと、原作未読のプレイヤーのとっつきやすさとを両立しなければいけないわけだから。そのへん、うまいこと料理していて良いと思う。
というわけでおすすめです(あ、二作目は18禁なので注意)。
一作目はもう品切れで二作目が今年の冬コミで出る予定らしい。その内容は「若紫・夕顔・末摘花」だとか。これはあれだな、夕顔で落として末摘花で救い上げて若紫で萌え殺させるという構成だな、きっと。一作目の再販もあるのかね。とりあえず委託が開始されたら買ってみよう。
そうそう、ゲームといえば、中国で買ってきたギャルゲー版『紅楼夢』だけど、あれ、動かなかった(涙)。ほかに買ってきた『水滸新伝』(RPG。ゲームバランス悪くてすぐ投げた)や『幻想三国志4』(RPG。まださわりだけ)は動いたのに、本命に限って動かないとは……。
台湾版を買ってみるか、はたまたVistaをUltimateにアップグレードして(もしくは7のUltimateを買って)中国語環境を用意するか、日本語版が出るのを待つか、の三択だな……。
ともあれ、21世紀最初の十年の最後になって、東アジアを代表する長編二作がそろってギャルゲー化されたことはめでたい限り。