書物を積む者はやがて人生を積むだろう

和書を積んだり漢籍を積んだり和ゲーを積んだり洋ゲーを積んだり、蛇や魚を撫でたりする。

メキシカンパインスネーク #6

 みなさまおはようございます。我が家のヘビ週報の時間です。
 カルデロン氏ことメキシカンパインスネークは、家へ来てから二度目の脱皮を無事に済ませ、餌もファジーマウスからホッパーマウスに格上げで絶好調。このままどんどん食って出して脱いで大きくなって欲しいところ。
 なんか長くならずに太ってきてる気もするのだが。

 ところでこの前、友人と飲みに行った際に、ヘビ飼育の利点を聞かれたのでいくつか書いてみよう。
 まず観賞的価値から。この動物は色彩パターンと模様のパターンがやたら多い。赤・黄・青・黒・緑とより取り見取り、模様も斑紋系・条線系・霜降り系・無地系など様々、これだけパターン豊富な動物はほかに熱帯魚とウミウシくらいしかいないんじゃないか。バカみたいに派手な種から地味ながら味のある種まで選び放題。基本形があれなのに、体形が意外と多様なのも面白いところで、ブラッドパイソンやバイパーボアのように太くて短いやつから、ムチヘビのように細くて長いのまで色々ある。
 次に愛玩動物として、手のひらや膝に乗せて撫でまわせるというのは大きい。魚やカエルではこうはいかない。また爪がないので、ひっかかれて怪我をする恐れもない。もっとも人馴れしていない個体の場合は噛み付いてくることもあるようだが(まあヘビの顎の力なんて大したことないんで、犬や猫やトカゲに本気で噛まれるよりは痛みは少ないそうですよ)。犬猫にない利点としては、夏場に触っても暑苦しくないことと、つるぺたな肌触り。毛なんか生えてないほうが良いに決まっているのです。滑らかな鱗の下のしなやかな筋肉の動きを感じたら萌えとつぶやかざるを得ない。ただし大型のボア・ニシキヘビを抱くときには喉には触らせないように。
 あとは飼育上の利便性。柔軟な体をしており不活発なためケージが小さくてすむ(ケージの大きさは、底面積がとぐろを巻いたときの三倍以上が適切とのこと)。30センチ×20センチのケージで飼える全長70センチの動物なんてほかにはない(でもそろそろ引越しかなー)。カメやトカゲに比べるとその他の設備も簡単で済む。餌は毎日与える必要はなく、したがって排泄物の片付けも毎日はしないで済む。水さえ与えておけば長期の絶食にも耐えるため、急な出張や旅行の際も心配が少ない。ただし、種類によって例外あり。
 犬猫は飼えないが魚や昆虫では物足りない、という人にはうってつけかと。
 以上、飼い始めて二ヶ月目の素人がテンプレを語ってみた。

 以下、給餌写真注意。


 この方はあいかわらず水浴しながら餌を召し上がるのがお好き。

 普段の端整な顔立ちとはかけはなれた変顔。これを拝めるのもヘビ飼育の楽しみっすわ。