書物を積む者はやがて人生を積むだろう

和書を積んだり漢籍を積んだり和ゲーを積んだり洋ゲーを積んだり、蛇や魚を撫でたりする。

フローベール『三つの物語』より「へロディアス」 艦これ 買った本 飼育記録

 読み終わった。『三つの物語』の中でもちょっと難物。

 

三つの物語 (光文社古典新訳文庫)

三つの物語 (光文社古典新訳文庫)

 

 エルサレムの 領主アンティパスは兄の妻であったヘロディアスと結婚した。予言者ヨカナーンがその不倫をなじったため、ヘロディアスはヨカナーンを殺そうともくろんでいるが、アンティパスは踏み切れないでいる。シリア総督ウィテリウスとその息子であり皇帝の寵童であるアウルスをもてなす宴席で、ヘロディアスは連れ子のサロメに舞を舞わせる。宴席を魅了したサロメはヨカナーンの首を所望する。

 舞台が古代ローマの上に、登場人物の関係がとても複雑で、ほかの二つの小説と比べると読みにくい。周囲全部が敵で、たいへんな犠牲を払って手に入れた妻ヘロディアスとも次第に険悪になりつつあるアンティパスが哀れ。なんだかとてもグローバルな設定の作品で、登場人物それぞれが理解できる言語が違っていて、ヨカナーンの罵声(ヘブライ語)を通訳がウィテリウスに訳して聞かせる(ラテン語)、アンティパスとヘロディアスはどちらの言語も理解できるので二回も罵りを聞く羽目になり耐えがたかった、などという場面もあったりする。

 ちょっと要再読。

 

〇購書。

文選 詩篇(四) (岩波文庫)

文選 詩篇(四) (岩波文庫)

 
チェコSF短編小説集 (平凡社ライブラリー)

チェコSF短編小説集 (平凡社ライブラリー)

 
西欧の東 (エクス・リブリス)

西欧の東 (エクス・リブリス)

 

 

 『西欧の東』の作者が1982年生まれと書いてあり一瞬怯む。そーかぁ、1980年代生まれの作家の本が(それもヤングアダルト向けとかじゃないやつ)翻訳される時期になったのかぁ。

 

〇あと名古屋のソフマップでエーサー製のタブレットPCというものを中古で買ってみた。セットアップは明日やろう。

 

〇艦これ、レベリングのつもりで5-3-Pを周回していたらあっという間にろ号作戦が終わってしまった。これはめちゃくちゃ効率がいいなぁ。燃費もあってないようなものだし。

 

〇魚の水替えを寝る前にします。