イバルグエンゴイティア『ライオンを殺せ』読了 艦これ 飼育記録
〇いちばんダメそうなやつがいちばんハードボイルド。
ライオンを殺せ/ホルヘ・イバルグエンゴイティア/寺尾隆吉【1000円以上送料無料】
- ジャンル: 本・雑誌・コミック > 小説・エッセイ > 外国の小説
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- 価格: 2,700円
舞台は20世紀前半の架空の島国アレパ。かつて独立戦争の英雄だったベラウンサラン大統領は陰謀や暗殺をも駆使して独裁者の地位を固めている。ベラウンサランに反対する者たちは若き技師クシラットを担ぎ上げて大統領選を戦おうとする。しかしクシラットは選挙では勝ち目なしと見て、ベラウンサランの暗殺をくわだてる。
ベラウンサランの堂に入った厚顔無恥っぷりはむしろ感心してしまう域だし、クシラットが雑な計画のテロで次々失敗して味方を死なせまくるのは、笑えばいいやら泣けばいいやら……章が進めば進むほどクシラット株が爆発的に下がっていく。とりわけ、ダンスパーティの席でベラウンサランを毒針で刺して暗殺しようとするくだりはスラプスティックで、つい失笑が漏れる。対照的に、最後の最後で誰にもかえりみられなかったような男が英雄的振る舞いをして泣かせてくる。
南米文学お得意の独裁者小説……わたしあんまり読んでないな(『族長の秋』くらいか。あれも読み返さなきゃ)。
〇艦これはウィークリー任務などをぼちぼちと。
〇爬虫類の水を換えた。マクロットパイソンがまたぞろ鼻をすすっているので、乾燥が原因かと思い、夜間暖突を切ってみることにした。朝に霧吹きして暖突を入れる。