書物を積む者はやがて人生を積むだろう

和書を積んだり漢籍を積んだり和ゲーを積んだり洋ゲーを積んだり、蛇や魚を撫でたりする。

『チェコSF短編小説集』途中まで FF15チャプター13 

 〇やっぱハシェクとチャペックは格が違う……気がするんだけど、単にこの二人の知名度のためにそう感じているだけかも。

 

チェコSF短編小説集 (平凡社ライブラリー)

チェコSF短編小説集 (平凡社ライブラリー)

 

  途中まで。

 ハシェクオーストリアの税関」。ドイツで電車事故のためにぐちゃぐちゃになってしまった語り手は、手術によって一命をとりとめる。しかし手術の際、失われた臓器を埋めるために豚の肝臓が使われていた。ドイツからチェコに帰るとき語り手はオーストリアで足止めをくらう。オーストリア国内への豚の輸入は禁じられていたのだ。高らかな笑いが聞こえる一作。

 バルダ「再教育された人々」。子供は必ず親元から引き離されて教育される未来の管理社会、ヒロインは古典を見つけて過去の家族のありかたを「発見」し、それを宣伝して死刑が宣告される。中編からの抜粋で、この部分だけ読んでも面白いとはちょっと思えない。ガチガチの管理社会でも夫婦のことはうまくいかなかったりするあたりがなんともいえない味。

 チャペック「大洪水」。ノアの洪水を思わせる大災害の中、生き延びたのはアマチュア考古学者だった。彼は自分の「発見」を学会に無視されていらい怒りに身をゆだねており、世界の終わりは彼を敬遠したのだった。「世界は滅亡しました。当然の報いでした。」あっけらかんとした語り口が魅力の掌編。

 ネスヴァドバ「裏目に出た発明」。労働の自動化を達成する機械を発明した研究者。彼は発明により莫大な富を得る。しかし皆がみな豊かになった社会においては、富の価値など相対的に低くなってしまう。鼻っ柱を折られた彼は、かつて離別した妻の部下のもとで雇われ研究者となる。労働を根絶したことにより高慢なやつがぎゃふんという。最高じゃないか。

 ソウチェク「デセプション・ベイの化け物」。火星探査のシミュレーションとしてツンドラ地帯を宇宙服で行軍する命令を受けた語り手とふたりの仲間。その道中で遭遇したのは本物の地球外生命体だった……。めずらしくエンタメエンタメした感じの短編。箸休めにちょうどいいな。

 今日のところはここまで。

 

〇FF15、チャプター13途中まで。

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 帝都の要塞を攻略。玉座には皇帝はおらず、その衣服だけが残っている。中身はシガイ(化け物)になってしまったことが道中の書類などで示唆される。ひどい。FF6のガストラや聖剣伝説2の皇帝だってもうちょっとまともな扱いをされていたぞ。

 

〇艦これ、5-3補給艦狩りレベリングがずいぶん楽で、さいきんろ号がちゃんと終わるようになってきた。

 

〇昨日はヘビに餌やり。サンディエゴゴファーが食わなかったのが気がかり。もしかすると脱皮が近いか、ただの気まぐれかも。それならいいんだけどな。