書物を積む者はやがて人生を積むだろう

和書を積んだり漢籍を積んだり和ゲーを積んだり洋ゲーを積んだり、蛇や魚を撫でたりする。

「Dead Cells」エンディングに到達

 いくつになっても2Dサイドビューアクションゲーム。

 

 Dead CellsはフランスのデベロッパーMotion twin制作のアクションゲーム。

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 主人公は首をはねられた戦士の死体にとりついたスライム。プレイヤーはこの戦士の死体を操作して、武器を集め、敵を殺し、迷宮を探索し、武器を取り換え、武器を強化し、レベルを上げて、ボスを打ち倒し……迷宮を先へ先へと進んでいく。

 こうした探索・戦闘・強化をメインに据えたアクションゲームを、先駆であるファミコンのゲーム「メトロイド」と「悪魔城ドラキュラキャッスルヴァニア)」をあわせた名前で「メトロイドヴァニア系」と呼称し、ここ数年のsteamのインディーズゲームではこういうスタイルがちょっとしたトレンドになっているようだ。わたしもこの系統であるSalt and SanctuaryとかHollow Knightとかで大いに苦しませて……げふん、楽しませてもらったもの。Dead Cellsの特徴はローグ系の要素――ランダムに迷宮が生成され、アイテムやモンスターもプレイごとに配置が異なる――を取り入れていることで、周回ごとに異なる戦術をとらないといけないため、毎度新鮮な気持ちで遊べる。死ぬとアイテムは没収されレベルも1からやり直しになるが、テレポートや岩盤破壊、壁上りなどの移動能力と、一部の強化は引き継ぐことができる。

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 装備は近接武器をひとつ、弓や魔法などの遠距離武器または盾からひとつ、爆弾や罠などの特殊武器をふたつという構成。これら四種の武器と、ジャンプ・ロールを駆使して戦っていくが、慣れてくるとわりと適当に動いて武器を振っても華麗に敵を蹴散らすことができるようになり、とても気持ちいい。ただ敵の攻撃は一撃が重く、後半出てくる連中はさらに多段ヒット技を持っているので、受けにまわるとあっという間にこっちが屠られる。危険な敵の群れを無傷で殲滅したときの快感はたまらないもの。

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 苛烈で速い戦闘の気持ちよさと、新しい場所やアイテムを見つけたときの喜び、まただんだん上手くなっていく実感と、うっすら見えそうで見えないストーリー。とりあえずラスボス撃破はしたものの、まだまだ遊びがいはありそうな感じ。

 一周にかかる時間は一時間くらいだけれど、いい意味で、実に疲れる一時間になる。もっとも……最初はすぐやられちゃうから一時間も遊んでられないんだけどね。三十分遊べるようになったら、もうクリアまでやめられないだろう。


Dead Cells - Animated Trailer

 あ、そうそう。トレイラーアニメがカワイイからぜひ見て。