書物を積む者はやがて人生を積むだろう

和書を積んだり漢籍を積んだり和ゲーを積んだり洋ゲーを積んだり、蛇や魚を撫でたりする。

山形石雄『戦う司書と黒蟻の迷宮』

 なんだかんだで三冊目。

 死者はすべて「本」に変わる、という世界での、武装司書と神溺教団との戦いを描く能力バトルもの。この巻は、教団は実力ナンバー2の武装司書モッカニアを裏切らせ、内部から図書館の崩壊を狙う話。

 まだちょっと引っかかる表現があったりして、リーダビリティーライトノベルとしてはあまり高くないが、プロットはうまいし、ストーリーは容赦ないため読んでいて緊張が解けないし、キャラクターの駆け引きも光る。毎巻きっちり楽しませてくれる実力派作家だな。次も読むよ。