書物を積む者はやがて人生を積むだろう

和書を積んだり漢籍を積んだり和ゲーを積んだり洋ゲーを積んだり、蛇や魚を撫でたりする。

2008-01-01から1年間の記事一覧

ジョージ・バーナード・ショー『ピグマリオン』

バーナード・ショー名作集 (1966年)作者: 鳴海四郎出版社/メーカー: 白水社発売日: 1966メディア: ?購入: 1人 クリック: 38回この商品を含むブログ (2件) を見る あなたがたはまるで大きな赤ん坊ね。生きたお人形をおもちゃにして遊んでいる。(377ページ…

ジョージ・バーナード・ショー『聖女ジョウン』

調子が悪いときは戯曲に限るぜ。バーナード・ショー名作集 (1966年)作者: 鳴海四郎出版社/メーカー: 白水社発売日: 1966メディア: ?購入: 1人 クリック: 38回この商品を含むブログ (2件) を見る お前が聞いたという声は、すべてお前自身の勝手気ままな心のこ…

不調

心身とも。 そういや学部二年のときもだいぶ調子を崩していたな……二という数字は私にとって鬼門なのか? 本もなかなか読み進まない。現在『ハーン=ハーン伯爵夫人のまなざし』を読書中。300ページの本に二週間近くってのは、さすがに時間かけすぎだよな…

モリエール『いやいやながら医者にされ』

いやいやながら医者にされ (岩波文庫 赤 512-5)作者: モリエール,鈴木力衛出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1962/01/16メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブログ (5件) を見る あなたはわれわれほど物知りである必要はない。(54ページ) 怠惰で…

金庸『鹿鼎記』全八巻

鹿鼎記 1 少年康熙帝作者: 金庸,岡崎由美,小島瑞紀出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2003/08/26メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (3件) を見る 「刀で殺すのも石灰で殺すのも、殺しは殺しじゃねえか。上品も下品もあるかい。くそがきの…

ニール・サイモン『おかしな二人』

ニール・サイモン〈1〉おかしな二人 (ハヤカワ演劇文庫)作者: ニールサイモン,Neil Simon,酒井洋子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2006/09/01メディア: 新書購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (15件) を見る 今のおれたちのやり方はどうも間違…

今月注目の海外文学新刊・新刊予定リスト

11月はぜんぜん本が読めなかったので、今月こそは。 さて今月の新刊はと。河出から出るジュネが気になるかな。この人はずっと読みたいと思いつつわき目で眺めていたので、これを機会に。河出からはエムシュウィラーの長編も出る。あとは岩波の黄翛暎と。岩…

最近衝撃を受けた記事

小学校の校長が生徒を連れてカップルを襲撃し、傘などで暴行を加えた上、人目のない場所へ拉致連行してこれを殺害した事件。 http://blog.canpan.info/odomari-es/archive/2793

最近感心したもの

アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」の作中で歌われる「God knows...」の中文版。 【ニコニコ動画】【台湾】God Knows... 中文版 韻を踏んで畳み掛けるサビの部分が秀逸。韻を踏んだ詞を口に出したとき、どれほど効果があるかはっきりわかる、というか私、はじめて韻…

『ハインリヒ・マン短篇集3 後期篇』

ハインリヒ・マン短篇集〈第3巻〉後期篇―ハデスからの帰還作者: ハインリヒマン,Heinrich Mann,三浦淳,杉村涼子,岡本亮子,小川一治,田村久男出版社/メーカー: 松籟社発売日: 2000/07メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (2件) を見る グレー…

日常の些事を脈絡なくつらつらと

授業が休みだったので、生まれて初めて「ひとりカラオケ」に行ってみた。寂しくなんかない。だってこれは練習だから。 「ま」で検索かけると一番上に「魔理沙は大変なものを盗んでいきました」が出てきたのには正直驚いた。もちろん歌ったけど。 それにして…

松籟社がまたやってくれるようです

http://shoraisha.com/modules/tinyd2/index.php?id=1 イスマイル・カダレ『死せる軍隊の将軍』 キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!! 「東欧の想像力」シリーズの刊行が決まったとき、この作品もシリーズの中に入らないかなーと淡く期待を抱いていたのだが、現実にな…

エミール・ゾラ『ごった煮』

ごった煮 (ルーゴン・マッカール叢書)作者: エミールゾラ,小田光雄出版社/メーカー: 論創社発売日: 2004/09/01メディア: 単行本 クリック: 13回この商品を含むブログ (4件) を見る この家は見世物小屋で、お前たちは奥様とすましこんでいるが、尻軽の淫売女…

これはひどい

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081027-00000020-rcdc-cn なにがひどいって、頓珍漢な投稿コメント……なんかはどうでもよくて(いやこれも大概だけど)、記事に載ってる写真。「写真は中国の「漢語大詞典」*1」と書いてあるけど…… どう見ても『現代漢語…

これはひどい その2

それから「漢語大辞典」でググってたら、こんなのを見つけた。 「漢語大辞典」を高く売りたい! -大学の廃棄処分になった本で、「漢語- 日本語 | 教えて!goo よく知らないことを人に教えないでほしいよなあ。 質問者氏が受け取った『漢語大詞典』はブックオフ…

「ドイツ現代戯曲選30」まとめ感想

さて、昨年春からちまちまと読んできた、現代ドイツ、オーストリアの作家の戯曲作品を集めた叢書「ドイツ現代戯曲選30」、なんだかんだで全巻読破にこぎつけたのでまとめ感想でも書いておこう。 まずなにより、わりと伝統的なスタイルの性格劇から、青春も…

ライナルト・ゲッツ『ジェフ・クーンズ』

論創社の「ドイツ現代戯曲選30」、これでいちおう、全巻読了。ジェフ・クーンズ作者: ライナルトゲッツ,Rainald Goetz,初見基出版社/メーカー: 論創社発売日: 2006/11メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (3件) を見る 調和が重要だ 全然…

アンドルー・クルミー『ミスター・ミー』

ミスター・ミー (海外文学セレクション)作者: アンドルークルミー,Andrew Crumey,青木純子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2008/10メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (23件) を見る 18世紀フランスのロジエなる人物の著書…

11月注目の海外文学新刊予定リスト

海外文学当たり月の様相ですな! 個人的に注目はハンガリーの作家エステルハージ・ペーテルの『ハーン=ハーン伯爵夫人のまなざし』と中世アラブの語り物『マカーマート』。あとは中公文庫に続いて筑摩からも出るオースティン『説得』、噂に聞くSF名作『エ…

ジョージ・メレディス『エゴイスト』全二巻

久しぶりのヴィクトリア朝イギリス小説。エゴイスト〈上〉 (岩波文庫)作者: G.メレディス,George Meredith,朱牟田夏雄出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1978/05/16メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 43回この商品を含むブログ (2件) を見るエゴイスト〈下…

アイナー・シュレーフ『ニーチェ三部作』

ドイツ現代劇。29冊目。叢書の完読まであと一冊(まあ、読めたとはいえない本も多いけど……今日のやつとか)。ニーチェ三部作 (ドイツ現代戯曲選30)作者: アイナーシュレーフ,Einar Schleef,平田栄一朗出版社/メーカー: 論創社発売日: 2006/04/01メディア: …

ジョン・フォン・デュッフェル『バルコニーの情景』

ドイツ現代劇。28冊目。バルコニーの情景 (ドイツ現代戯曲選30)作者: ジョン・フォンデュッフェル,John von D¨uffel,平田栄一朗出版社/メーカー: 論創社発売日: 2006/09メディア: 単行本 クリック: 9回この商品を含むブログ (2件) を見る 寝る前にこれくら…

タチヤーナ・トルスタヤ『金色の玄関に』

作者はA.N.トルストイの孫娘。そういえばA.N.トルストイは読んだことないな。『苦悩の中をゆく』は面白いのかしらん?金色の玄関に作者: タチヤーナトルスタヤ,Tatyana Tolstaya,沼野充義,沼野恭子出版社/メーカー: 白水社発売日: 1995/05メディア: …

またちょっと読書スピードが落ちているけれども……。 今はトルスタヤの短篇集『金色の玄関に』とダヌンツィオ『快楽』を読んでいる。その次はメレディスかな。

レウキッペとクレイトポン

京都大学学術出版会の「西欧古典叢書」からこんなのが出ていた。レウキッペとクレイトポン (西洋古典叢書)作者: アキレウスタティオス,中谷彩一郎出版社/メーカー: 京都大学学術出版会発売日: 2008/09/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る …

そういえばもうノーベル賞の季節なのですね

http://d.hatena.ne.jp/natume_yo/20081007/1223389180 一番人気のマグリスはイタリアの人か。調べてみたらオーストリア文学の研究書が翻訳されているだけで、彼の小説作品は日本では出ていないんだな。いいね、ぜひ受賞してほしい。そして日本語でも読める…

アガサ・クリスティー『ねずみとり』

実はこれが初クリスティー。なんでわざわざ戯曲から入ったかといえば、ブックオフで百円だったから。 アガサ・クリスティーというともう古典作家だと思っていたけど、改めて略歴を見ると1976年まで存命だったんだな。まだ著作権が切れてすらいない人だっ…

『ハインリヒ・マン短篇集2 中期篇』

ハインリヒ・マン短篇集〈第2巻〉中期篇―ピッポ・スパーノ作者: ハインリヒマン,Heinrich Mann,三浦淳,日台なおみ,原口健治,田村久男出版社/メーカー: 松籟社発売日: 1999/07メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (1件) を見る 彼は、相手の…

金庸『飛狐外伝』

飛狐外伝〈1〉風雨追跡行 (徳間文庫)作者: 金庸,岡崎由美,阿部敦子出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2008/08/01メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (6件) を見る飛狐外伝〈2〉愛憎の父娘 (徳間文庫)作者: 金庸,岡崎由美,阿部敦子出版社/メー…

『ペソア詩集』

ペソア詩集 (海外詩文庫)作者: ペソア,澤田直出版社/メーカー: 思潮社発売日: 2008/08/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 9回この商品を含むブログ (11件) を見る だから わたしは書く 遠くにあるものに囲まれて 夢中になることもなく 存在しないものを…