書物を積む者はやがて人生を積むだろう

和書を積んだり漢籍を積んだり和ゲーを積んだり洋ゲーを積んだり、蛇や魚を撫でたりする。

2013-01-01から1年間の記事一覧

カルロ・ゴルドーニ『珈琲店・恋人たち』

珈琲店・恋人たち (岩波文庫)作者: ゴルドーニ,平川祐弘出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/06/15メディア: 文庫この商品を含むブログ (5件) を見る 「なんでまた他人の事を年中喋りまくるのだろう。」 「それはあの方はお頭がごくごく小さいから、自分…

ウラジーミル・ソローキン『青い脂』

青い脂作者: ウラジーミル・ソローキン,望月哲男,松下隆志出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2012/08/23メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 6人 クリック: 393回この商品を含むブログ (54件) を見る 大まかにいって三部構成。第一部は、未来シベリア…

チャイナ・ミエヴィル『都市と都市』

都市と都市 (ハヤカワ文庫SF)作者: チャイナ・ミエヴィル,日暮 雅通出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2011/12/20メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 113回この商品を含むブログ (106件) を見る 東欧に存在する都市国家ベジェルのスラムの広場で、身元不明の…

6月刊行予定の海外文学チェックリスト

4月5月はさぼったけど、今月はできるだけ本気出す。 とりあえず注目はベケットの『ゴドー』新書化、といいたいとこだがもう読んでるからなあ。白水社には『モロイ』あたりもぜひuブックスに入れて欲しいところだ。 とりあえず古典戯曲は押さえておく方向…

4月刊行予定の海外文学チェックリスト

岩波文庫の赤帯攻勢はまだまだ続く模様。いいぞもっとやれ。 岩波書店 ロート『聖なる酔っぱらいの伝説 他四篇』 ブッツァーティ『タタール人の砂漠』 ムージル『愛の完成 静かなヴェロニカの誘惑』(復刊) アリストパネース『雲』(復刊) 筑摩書房 シェイ…

掛川花鳥園に行ってきたので写真をアップする

20日に静岡の掛川花鳥園に行ってきたので、そのとき撮った写真をアップする。 基本的にツイッターに上げたのと同じ内容なので、そっちで見た方はこの記事を読むには及ばない。

広津柳浪『河内屋・黒蜴蜓 他一篇』

河内屋・黒蜴【カゲ】―他一篇 (岩波文庫)作者: 広津柳浪出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1952/09/25メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (1件) を見る 収録されている三編の小説はどれも不幸な結婚生活を描いた作品である。 「河内屋」。河…

R.A.ラファティ『昔には帰れない』

昔には帰れない (ハヤカワ文庫SF)作者: R.A.ラファティ,R.A. Lafferty,伊藤典夫,浅倉久志出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2012/11/01メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 32回この商品を含むブログ (27件) を見る わかりきったペテンに手もなくひっかかるの…

3月刊行予定の海外文学チェックリスト

岩波と光文社の両方にラインナップされてるイヴリン・ウォーの小説は、邦題こそ異なるけれども、どうやら同一の作品の翻訳らしい。こういう重複ってあるものなのだね。 あとラファティ。なんつってもラファティ。何しろ今回は長編。 岩波書店 ウォー『愛され…

ラジスラフ・フクス『火葬人』

火葬人 (東欧の想像力)作者: ラジスラフ・フクス,阿部賢一出版社/メーカー: 松籟社発売日: 2013/01/23メディア: 単行本 クリック: 22回この商品を含むブログ (17件) を見る 「人間の生涯において確かなものはなに一つない。将来はつねに不確かで、この不確か…

廉想渉『三代』

三代 (朝鮮近代文学選集)作者: 廉想渉,白川豊出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2012/11/09メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログを見る 植民地時代(1930年ころ)朝鮮のソウルを舞台に、金満一家である趙家の家長(趙令監と呼ばれる。作中…

2月刊行予定の海外文学チェックリスト

お待ちかね、岩波文庫リクエスト復刊の季節がやってきたわけだが、今回けっこう赤帯多い。ここには入れてないが緑帯も多く、文芸好きなら楽しみで仕方ないところだろう(何冊読めるかはおいといて)。 あと河出が予定してるチェコの作家の小説が気になる。 …

1月刊行予定の海外文学チェックリスト

というわけで今年もリストから。この中ではやっぱりペソアかな。 あとリストには入れていないけれど、河出からナボコフの文学講義が出る。これが一番気になるという人も少なくないだろう。 岩波書店 『対訳 シェリー詩集』 『ゴーリキー短編集』(復刊) 平…

巳年あけましておめでとうございます

2011年、2012年とろくろく本も読めず、更新も少ししかできなかったわけですが、今年も無理せずぼちぼちブログを続けていこうと思う次第です。 それでは12年に一度の巳年を記念して、我が家のくちなわどもの写真などどうぞ。