書物を積む者はやがて人生を積むだろう

和書を積んだり漢籍を積んだり和ゲーを積んだり洋ゲーを積んだり、蛇や魚を撫でたりする。

読書雑記

海外文学初心者向け岩波文庫まとめ

http://blog.livedoor.jp/goldennews/archives/51586752.html このまとめを見ていて、岩波文庫へのイメージが古いまんまな人が多いように感じたので、90年代以降に出た、比較的とっつきやすそうな岩波文庫を羅列してみる。赤帯オンリー。 というかこういうス…

友人がブログを始めたらしいのでさらしてみる

けんさく。 http://blog.livedoor.jp/kensaku_gokuraku/ 大学時代の友人がその友人とブログを始めた、と報せてきたのでリンクをはっておく。何人で執筆しているかは不明、このさき増減もあるとのこと。今のところ創作ブログになっているけれども、そのうち別…

実は読んでない作家リスト

なんかはてなスターがついたので。 岩波の解説目録を見ながら、有名どころで読んでない作家を挙げてみよう。岩波に入ってない作家も思いついたら書いとく。一応、「いつか読みたいリスト」でもある。 イギリス チョーサー、ミルトン、バニヤンとかの大古典。…

三国志オタクを一発で切れさせる一言

「オタクを一発で切れさせる一言」とか言ったようなタイトルのまとめを見たんですよ。とか言ったような、というのは、今改めて探してみたけど見つからなかったからで。最近はてなブックマークのトップページから飛んだはずだけど……正確にはどんなタイトルだ…

こんなん見つけました。

本屋でこんな本の宣伝ポスターを見たんですがね。 おお……どっかで見たことある絵柄だ。憂鬱とか灼眼とかあの辺の絵っぽい。 中国の軽小説って、女の子向けのはいかにも少女漫画っぽいカバーのが多いし、男の子向けはもっと写実的な、というか、なんというか…

日本人に読んでほしい中国文学

http://www.toho-shoten.co.jp/toho/readers-ranking.html 東方書店が上記の題で行ったアンケート企画について、id:inmymemory氏がブクマコメで私なら何を選ぶか見たいと言っておられたから、選んでみようと思う。 (実はこのアンケートの案内は私のところに…

「ドイツ現代戯曲選30」まとめ感想

さて、昨年春からちまちまと読んできた、現代ドイツ、オーストリアの作家の戯曲作品を集めた叢書「ドイツ現代戯曲選30」、なんだかんだで全巻読破にこぎつけたのでまとめ感想でも書いておこう。 まずなにより、わりと伝統的なスタイルの性格劇から、青春も…

そういえばもうノーベル賞の季節なのですね

http://d.hatena.ne.jp/natume_yo/20081007/1223389180 一番人気のマグリスはイタリアの人か。調べてみたらオーストリア文学の研究書が翻訳されているだけで、彼の小説作品は日本では出ていないんだな。いいね、ぜひ受賞してほしい。そして日本語でも読める…

本棚晒し、またはそろそろ限界。

id:inmymemoryさんから本棚晒してくださいというトラバをいただいた。 他人の本棚が気になるのは私も同じなので、私も晒しておこう。ただし、手元にあるデジカメは六年前買った携帯電話のカメラしかないので、解像度はひどい。なにがなんだか判別できないか…

世界文学オタが非オタの彼女に世界文学世界を軽く紹介するための10作

アニオタが非オタの彼女にアニメ世界を軽く紹介するための10本 便乗。ツッコミどころ満載。 まあ、どのくらいの数の世界文学オタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、 「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、…

ラノベ作家140人ソート

ラノベ作家140人ソート 流行ってるようなのでラノベ素人の私もやってみた。

雑誌「考える人」の特集「長編小説ベスト100」雑感

この手のリストはいつも気になるんである。というわけで立ち読みしてきた。考える人 2008年 05月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/04/04メディア: 雑誌購入: 3人 クリック: 63回この商品を含むブログ (40件) を見る ブルガーコフ『巨匠とマルガ…

2年生のための海外古典文学リスト

↓に便乗。 新入生のための海外現代文学リスト ――Pulp Literature 新入生が選ぶ世界現代文学リスト ――世界の果てのクロエの祈り 2年生と書いたけど、別に高校2年生とか大学2年生とか具体的な対象年齢を決めてるわけじゃなくて(そういえば私も修士課程2年…

サンリオSF文庫が見つからない

気がついたら いつもブックオフで買い物 そしていつも 105で本を買う 調子乗って いつもサの棚じっくり確かめ サンリオ文庫を探す 電車と地下鉄あれば 楽に 都会のオフ 回れるけど 何件行っても! 何件行っても! ミシェル・ジュリが見つからないよ 『熱…

今年出た海外文学新刊まとめ

いよいよ年末。年末といえば一年のまとめをするのが世間の通例。しかし年間ベスト10のたぐいは年度末にやるのが私の旧サイト時代からの習慣なので、ここには今年出た新刊に限った、ランク付けなしの紹介記事を書いておこう。 まず1月に出たレム『大失敗』…

クリスマスは終わってしまったけれども

そういえば、今年はちょっといいクリスマス物語があるんだった。うっかりクリスマスに紹介するのを忘れてしまっていたけど、未読の人は今からでも読んでみたらどうだろう。真珠の首飾り―他二篇 (岩波文庫 赤 639-2)作者: レスコーフ,神西清出版社/メーカー: …

新潮文庫の100冊 2007

どれだけ読んでる? 新潮文庫の100冊 2007 | こばんばこ どれだけ読んでる? 新潮文庫の100冊 2007 - りつこの読書と落語メモ りつこの読書メモで見つけた新潮文庫の100冊既読チェック。 実は私、アンチ新潮である。21世紀に入っても古典名作翻訳の分野…

たらいまわし本のTB企画第39回 夢見る機械たち

たらいまわし本のTB企画第39回 夢見る機械たち ――奇妙な世界の片隅で これが二回目の参加になる、たらいまわし本のTB企画、略してたら本。今回の主催者は「奇妙な世界の片隅で」のkazuouさん。 昔から人間は「道具」や「機械」を使って、生身の体では不可…

気になる作家メモ

大学の図書館をぶらついていたら、アヌイとイヨネスコの作品集のあいだにアラバールという人の戯曲集を見つけた。解説を見ると、1932年生まれのスペインの作家で(ん? なんでスペイン人の戯曲がフランス文学の棚にあるのさ?)、不条理劇の名手らしい。…

ヘンリー・ジェイムズなんですけど

ブックオフにてシェイクスピア『オセロー』購入。白水版全集の収集状況は16/37冊。それと新刊で冲方丁『ばいばい、アース』の2巻。 さて、岩波文庫の今月の新刊、ヘンリー・ジェイムズ『大使たち』上巻を読み始めた……が、40ページほどであえなく挫折…

ウィンターソン『灯台守の話』立ち読み

白水社のウェブサイトで、ジャネット・ウィンターソンの新刊『灯台守の話』の冒頭部分が読めるようになっている。→http://www.hakusuisha.co.jp/topics/09200.php 多少センチメンタルすぎるかな? でも傑作のにおいがするぞ。 ところでいまハインリヒ・マン…

私家版世界十大戯曲

私家版世界十大小説 ――after game over 先日来流行の「世界十大小説」。はじめは正統派古典中心のラインナップを組んだ方が多かったが、やがてSFの十大小説を選んだ人(十大小説が流行っている……ああ、もう我慢できない! 私もやるぞ! ――万来堂日記2nd)…

戯曲祭りの反省会

今度の祭りで読み終わった本。 トルストイ『ドン・ジュアン』、ティルソ『セビーリャの色事師』、ハウプトマン『織工』、シュニッツラー『輪舞』、シュヴァープ『魅惑的なアルトゥール・シュニッツラー氏の劇作による魅惑的な輪舞』、ゴルドーニ『抜目のない…

私家版世界十大小説

「あわせて読みたい」からid:natume_yoさんの「世界の果てのクロエの祈り」に飛んでみると、世界十大小説に関するエントリが書かれていた。見ると(これまたあわせて読みたいでお馴染みの)id:ryotoさんが20日に世界十大小説についてエントリを書いてから…

「あ〜ん」を好きな小説で埋める

せっかくはてなダイアリーをはじめたので、はてなダイアリークラブ「「あ〜ん」を好きな小説で埋める」に参加してみよう。最近は新たにクラブに参加する人も少ないようだし。 旧サイトにのせてたやつは戯曲や叙事詩も混じっていたので、小説オンリーで作り直…

たらいまわし本のTB企画第38回 「何か面白い本ない?」という無謀な問いかけに答える

たらいまわし本のTB企画第38回 「何か面白い本ない?」という無謀な問いかけに答える ――りつこの読書メモ 本好きの間では有名らしいけど私は今回はじめて知った、たらいまわし本のTB企画、略してたら本。今回の主催者は「りつこの読書メモ」のりつこさん。…

『三国志演義』の終盤について

翻訳小説を読むかたわら、『三国志演義』の原書を、孔明の南蛮征伐のあたりからちくちく読み進めたりしていた。 で、ひとつ思ったのは、私はもうこの小説に冷静な評価をくだせそうにない、ということ。なにしろ思い入れが強すぎる。その一方、内容をほとんど…

8月の月間ベスト

そういえば8月に読んだ本のベストを選ぶのを忘れていた。 といっても、まあ、稲垣足穂『一千一秒物語』で決まりだろう。一千一秒物語―稲垣足穂コレクション〈1〉 (ちくま文庫)作者: 稲垣足穂出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2005/01メディア: 文庫購入: 1…

「いちおし」と「おすすめ」のカテゴリを作ってみた

十段階評価で7〜8くらいがおすすめ、9〜10くらいがいちおしということで。 今は大江健三郎『ピンチランナー調書』を読んでいる。やたらと熱い。

エンタメ至上主義宣言! 居眠書生の50冊

基本方針。 ・エンターテイメント至上主義。 ・一作家につき一作品とする。 ・私自身の趣味に忠実に、文学史に遠慮しないで選ぶことを心がける。 ・冒険的なリストを作るため、有名な作品はあえて外す。ただし、ドストエフスキーだけは例外とする。 ・お勧め…