書物を積む者はやがて人生を積むだろう

和書を積んだり漢籍を積んだり和ゲーを積んだり洋ゲーを積んだり、蛇や魚を撫でたりする。

戯曲祭りの反省会

 今度の祭りで読み終わった本。
トルストイドン・ジュアン』、ティルソ『セビーリャの色事師』、ハウプトマン『織工』、シュニッツラー『輪舞』、シュヴァープ『魅惑的なアルトゥール・シュニッツラー氏の劇作による魅惑的な輪舞』、ゴルドーニ『抜目のない未亡人』、ハウプトマン『沈鐘』、シェイクスピア『リチャード二世』、ベケットゴドーを待ちながら』、コングリーヴ『世の習い』、シェイクスピアテンペスト』――以上、イギリス四冊、ドイツ四冊、ロシア、スペイン、イタリア各一冊の合計十一冊。最高傑作は疑いなく『テンペスト』。最低作は……『織工』かな? まあ読むに堪えないってことはないが、ハウプトマンが廃れてしまった理由は少しわかった気がする。シェイクスピア以外で読み続けたいのはA.K.トルストイ。『皇帝フョードル』復刊の見込みはないのだろうか。シュヴァープも気になるが、単行本ではこの『魅惑的な輪舞』しか出ていないらしい。論創社、ドイツ現代戯曲選の第二期を出してくれんかな。ベケットは、小説のほうも読まなきゃ。
 今後の戯曲読書の予定。シェイクスピア全集とドイツ現代戯曲選、ハヤカワ演劇文庫を中心にすえるつもり。エウリピデスゲーテストリンドベリ、チャペックあたりもちょいちょいと読んでいきたい。