書物を積む者はやがて人生を積むだろう

和書を積んだり漢籍を積んだり和ゲーを積んだり洋ゲーを積んだり、蛇や魚を撫でたりする。

レウキッペとクレイトポン

 京都大学学術出版会の「西欧古典叢書」からこんなのが出ていた。

レウキッペとクレイトポン (西洋古典叢書)

レウキッペとクレイトポン (西洋古典叢書)

 内容は、

散文で綴る物語としての「小説」はヘレニズム時代後に登場する。本書は、テュロスアレクサンドリア、エペソスの三都市を舞台に繰り広げられる波瀾万丈の恋と冒険の物語で、古代恋愛小説の傑作のひとつとされる。レトリックを駆使した物語技法に加え、その筋書きもどんでん返しの連続で、その展開に思わず息をのむ。

 ということで、このシリーズは硬派すぎて近づきがたかったのだけれど、これは私みたいな俗な読者でも楽しく読める本かもしれない。
 ギリシア小説では、前に『エティオピア物語』を読んだことがあるけれど、あれは予想以上にエンタメしていて面白かったな。