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面白そうな海外文学の新刊は、今月はそこそこの数だけど、来月はかなり多い。
まず岩波は、文庫でガスカール『けものたち 死者の時』というフランス劇が、単行本でナイポール『魔法の種』が刊行。河出文庫はトポール 『幻の下宿人』というフランス・ブラックユーモアもの、ちくま文庫はラブレーの三巻、講談社文芸文庫はケルアック 『ザ・ダルマ・バムズ』を出すらしい。集英社文庫では趙廷來『太白山脈』が文庫化開始。光文社古典新訳文庫はスタンダールをはじめ五冊を一挙刊行。国書刊行会はウッドハウス『ブランディングズ城の夏の稲妻』。しかしどこより凄いのは早川で、ハヤカワepiブック・プラネットでグレイ『哀れなる者たち』、SF文庫でムアコック『軍犬と世界の痛み』、ヴォネガット 『バゴンボの嗅ぎタバコ入れ』、演劇文庫でアヌイ『ひばり』というラインナップ。特にアヌイは、演劇文庫でははじめてのフランス作家だし、楽しみだ。とりあえず、ガスカールとナイポールとトポールとムアコックとグレイとアヌイは買う。あとは財布・時間と相談しつつ、かな。