12月注目の海外文学新刊
今月はなんといってもフラバル『あまりにも騒がしい孤独』。キシュの大傑作『砂時計』に続く<東欧の想像力>第二弾。これは必読。
それから発売延期を繰り返した挙句に近刊予告からしばらく消えていたナイポール『自由の国で』。今度こそ出るのか? 長らく入手困難な状況が続いていたチャペック『クラカチット』の復刊も未読の人には朗報だろう。
文庫・新書では白水社のバリッコと河出のソレルスに注目。金庸『笑傲江湖』はこれで完結なので、まとめ買いするなら今月だ。岩波は詩集が二つ。パール・バックは四分冊のうち二冊が先に復刊され、1月に残りの二冊が刊行されるらしい。