書物を積む者はやがて人生を積むだろう

和書を積んだり漢籍を積んだり和ゲーを積んだり洋ゲーを積んだり、蛇や魚を撫でたりする。

盧仝

 唐の盧仝という人の漢詩を読んでみたら、これがすげーのなんの。こんなすげー詩人があまり紹介されてこなかったとは惜しいことだ。李白杜甫ばかりが漢詩じゃないぜ。

昨日を嘆ずるの詩三種 其の二(訳:俺)

天下の凡夫どもは酒に溺れ、
この玉川先生も酒に溺れている
凡夫どもは銭を持っているから享楽も思いのまま
玉川先生は銭がないから清貧暮らし
銭があってもなくても哀れなもの
百年の歳月は川のように過ぎ去る
日ごろの気がかりはすっかり解け去った
空の上には悠然たる太陽