書物を積む者はやがて人生を積むだろう

和書を積んだり漢籍を積んだり和ゲーを積んだり洋ゲーを積んだり、蛇や魚を撫でたりする。

2007-07-13から1日間の記事一覧

8月の文庫発売一覧。 来月は筑摩だな。ロリス『薔薇物語』にカルヴィーノと来た。あと岩波のロペ・デ・ベガ『オルメードの騎士』にも注目(個人的には『オルメードの騎士』より『農場の番犬』を推したいのだが)。あとヴェルヌ『海底二万里』もまあ、買いか…

盧仝

唐の盧仝という人の漢詩を読んでみたら、これがすげーのなんの。こんなすげー詩人があまり紹介されてこなかったとは惜しいことだ。李白杜甫ばかりが漢詩じゃないぜ。 昨日を嘆ずるの詩三種 其の二(訳:俺)天下の凡夫どもは酒に溺れ、 この玉川先生も酒に溺…

マリウス・フォン・マイエンブルク『火の顔』

ドイツ現代劇・9冊目。 これもちょっと前に読りょ(以下略)。ここのところまったくもってダメだ。7月に入って無気力さが増してきていていけない。火の顔 (ドイツ現代戯曲選30)作者: マリウス・フォンマイエンブルク,Marius von Mayenburg,新野守広出版社/…

私があちこちでプッシュしている『オブローモフ』がしばらくぶりに復刊した。折角なので改めて推薦記事を書こうと思い、再読中。やっぱり傑作。あれだ、この小説をはじめて読んだ高校生の時に比べると、この小説が「なぜ」傑作なのかがよく分かる。私、これ…