書物を積む者はやがて人生を積むだろう

和書を積んだり漢籍を積んだり和ゲーを積んだり洋ゲーを積んだり、蛇や魚を撫でたりする。

山形石雄『戦う司書と追想の魔女』

 それからシリーズ第五巻。今回、最強の武装司書ハミュッツを追い詰めるのは、正義感強さのあまり叛逆した武装司書ヴォルケンと、そして何の力もないオリビア。これまでの巻の中で一番盛り上がったかも。オリビアを憎らしいキャラとして描いておきながら、終盤では彼女がハミュッツからなんとか逃げ切れぬものか、と手に汗握らされてしまう。このあたりの作者の力量には感服。もう少しで最新刊に追いつけるし、次も近々読む。