書物を積む者はやがて人生を積むだろう

和書を積んだり漢籍を積んだり和ゲーを積んだり洋ゲーを積んだり、蛇や魚を撫でたりする。

なんかシェリーが出るらしい

 エレンブルグ『雪どけ』、ダヌンツィオ『死の勝利』を読みかけるものの、冒頭部分でいまいち萌えられず、中断。代わりに長らく積読だったバルザック『従兄ポンス』を読み始める。うん、これこれ。面白い小説ってのはこれなんだよ。
 さて。

本棚の中の骸骨:藤原編集室通信より
 英宝社からメアリ・シェリーのSF『最後のひとり』というのが出るらしい。

最後のひとり

最後のひとり

21世紀後半、世界的な疫病の流行によって滅亡に瀕した人類。僅かな生存者は廃墟と化した世界をさすらうが、彼らもまた一人また一人と倒れていき……。

 またおもしろそうなものを。
 今月出る購入必須のハードカバーはフラバルくらいかと思っていたら、レッシングは次々復刊されるわ、ナイポールの刊行予定も出るわ、その上にこれか。忘年会やらなんやらでただでさえ懐が心許ないのに……。
 そういやレッシングの『生存者の回想』も終末SFなんだよな。

生存者の回想 (フィクションの楽しみ)

生存者の回想 (フィクションの楽しみ)

 英文学の女流という共通点があるし、読み比べると面白いかもね。


 あと、岩波文庫のクライスト『ミヒャエル・コールハースの運命』がいつの間にやら復刊されていたらしい。

ミヒャエル・コールハースの運命―或る古記録より (岩波文庫)

ミヒャエル・コールハースの運命―或る古記録より (岩波文庫)

 11、12月の重版書目リストに入っていなかったのに、いったい何故? ともあれこれも買わずばなるまい。