書物を積む者はやがて人生を積むだろう

和書を積んだり漢籍を積んだり和ゲーを積んだり洋ゲーを積んだり、蛇や魚を撫でたりする。

ショカーアレチヘビ

 「ツイッターはやはり甘え」とか言われたのでこっちもぼちぼち更新していくことにする。
 とりあえずはペット自慢とかゲームのメモとか「その他の悪癖」部分を書きつづりつつ、ぼちぼち本の感想のほうも書いていこうかなと。



 ショカーアレチヘビ Psammophis schokari

 7月初めに購入したのでそろそろ飼育半年目。エジプトから輸入されたらしいのでそれにちなんでクフ王と名づけた。ネット上では、特に日本語での情報は少ない蛇なので、私なんぞの観察したことでも一応記しておけば誰かの役に立つかもしれない。
 西アジアから北アフリカまで極めて広い範囲に分布するナミヘビ。海外サイトによると最大全長は150cmとのことだが、大型個体の写真はネットを探す限りは少ない。またたといそこまで成長したとしても、細身のため、同じ150cmくらいのアオダイショウなどと比べればそうとう小さく見えるだろう。食性は小型のげっ歯類、爬虫類など。鳥を捕食している写真も見たことがある。また、後牙に弱毒を持つ(人間にはほとんど効かないようである)。昼行性で視力は良い。

 飼育環境。
【ケージ】30×20×15アクリルケージ
【床材】クルミ殻サンド
【保温】ナイトライトレッド40W
【レイアウト】石二つ、枝、水入れ。脱皮前のみ陶製ウェットシェルターを設置
【給餌】五日に一度ピンクマウスM、置き餌で。11月から一ヶ月程度の拒食あり。
 現在この個体は全長70cm強、体重30g強。このケージでの終生飼育には無理があると感じる。いずれはもう少し広いケージを用意しなければならないだろう。


 以下雑感。
 臆病だが隠蔽的な性格ではない。おそらく自然下でも開けた場所で活動しつつ、危険を感知すればさっと岩の隙間にでも逃げ込むような生活をしているのだろう。この個体も、普段は堂々と石の上に姿を現しているが、触ろうとするとさっと隠れる。また、攻撃的な性向はまったくない。戦うよりは逃げる、隠れるほうを選ぶようだ。
 つかんでしまえば大人しく、逃げるより身体を安定させることを優先する。よってハンドリングは可能。動きは俊敏だが、ぎくしゃくとしてロボットのように硬く、アオダイショウやコーンスネーク、あるいはニシキヘビの類などの普通のヘビとはかなり異なっていて、新鮮に映る。感覚のかなりの部分を視力に頼っているためか、舌を出す頻度もほかのヘビよりずっと少ない。ちなみに舌は黄緑色である。
 導入当初は冷凍ヤモリを与えていたが、なんの工夫もせずとも冷凍マウスに移行できた。一ヶ月間拒食していたが原因は不明。
 脱皮周期は今のところ二ヶ月。


 正直なところ愛玩目的にはいまいちかと思うが、観賞用のペットとしてはとても良い。価格の安い蛇なので、その分レイアウトに金をかけてやれば見栄えがすると思う。一匹だけ飼う蛇を選ぶのであれば別の種を選んだほうがいい(マクロットパイソンとかね)が、複数種類を飼うのであればそのうちの一匹に加えてみてもいいと思う。ケージを目につくところに置いておけば楽しめるはず。
 安いしちょっと変わってるから飼ってみたという私みたいな人はぜひ大切にしてやってください。いいヘビですわ。