書物を積む者はやがて人生を積むだろう

和書を積んだり漢籍を積んだり和ゲーを積んだり洋ゲーを積んだり、蛇や魚を撫でたりする。

ウィリアム・コングリーヴ『世の習い』

 戯曲祭り八日目。飽きたから次で終わることにする。トリにはシェイクスピアテンペスト』を持ってくる予定。

世の習い (岩波文庫)

世の習い (岩波文庫)

私、人に苦痛を与えるのが大好き。(65ページ)

 喜劇。ミラベルとミラマントは互いに好意を寄せ合う仲だが、ミラベルの過去の色恋沙汰や、遺産相続の問題、妨害を画策する連中などによって、なかなか結婚までこぎつけられない。

 お互いの利害関係や過去現在の恋愛関係がから合う上に、みながみななかなか本音を吐かないキャラクターばかりであるため、うんざりするほど複雑な人間関係を有するドラマになっている。作品の売りはウィットに富んだセリフまわしということになるのだろうし、実際にやりとさせられたセリフもたくさんあったけれども、裏の裏まで読まなきゃならない会話の応酬には、読んでいて疲労感を感じることもしばしば。
 カネの問題が恋愛問題に大きく関わっている、というよりほとんどセットの問題として扱われているのは興味深いところ。