書物を積む者はやがて人生を積むだろう

和書を積んだり漢籍を積んだり和ゲーを積んだり洋ゲーを積んだり、蛇や魚を撫でたりする。

注目の新刊

4月注目の海外文学新刊・新刊予定

とりあえず白先勇の『台北人』は買おう。アトウッド『またの名をグレイス』は、面白そうなんだけど、上下分冊で高価だしどうしようかなというところ。文庫ではハヤカワSFの、「フォン・ベック」シリーズの続刊『秋の星々の都』と、小畑健が表紙を描くって…

3月注目の海外文学新刊・新刊予定リスト

今月も豊作ですな〜。ゲーテの戯曲の題材にもなった鉄腕のゲッツの自伝とか、スロヴェニアの作家の作品とかの変り種は楽しみ。角川の『碧奴』は新しい世界の神話シリーズ。蘇童はこれが初翻訳かな? バルザックの『ランジェ公爵夫人』は藤原書店のセレクショ…

2月注目の海外文学新刊・新刊予定リスト

ハイ、今月は見てのとおりすごいことになっております。莫言の新作は言うまでも無く購入必須。個人的な趣味からいくと、ヴェイエルガンス、ノヴァコヴィッチ、ボウエン、ビラ=マタスの四冊は買いかなと。岩波の復刊もよさげなものが揃っているし、あとなん…

2月の新刊予定いくつか

本やタウン 文庫近刊情報にて2月の文庫新刊の告知が。 岩波はラシーヌ『ブリタニキュス ベレニス』。このあいだ古本屋で旧版『ブリタニキュス』を買ったばかりだけど、『ベレニス』が新たにセットされているし、これは買わなきゃだめかな。個人的にはラシー…

白水社の2月予定のうちに

白水社のサイトに2月の刊行予定が掲載されている(→ここ)。このうち気になったのがヴェイエルガンス『ママンの家で過ごした三日間』。タイトルからして児童文学かと思ったら主人公の年齢が59歳と書いてあって驚いた。しかもゴンクール賞。というか、 脱…

1月注目の海外文学新刊

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 さて今月の新刊予定。コルタサル、ミルハウザー、リョサ、アラスター・グレイなど錚々たる面子が並ぶ中、一番気になるのは古龍だったりする俺は通俗小説読者。不安半分だけど。 岩波書店 コル…

古龍『絶代双驕』の出版社はなんと……

2ch、ライトノベル板の金庸スレに、古龍の新刊情報が書き込まれていた。これだ。 マーベラス・ツインズ (1)謎の宝の地図(GAMECITY文庫) 08年1月に『絶代双驕』が出るというのは知っていたけど、まさかコーエーの新ラノベレーベルから出るとは……。こ…

レムの『エデン』

スタニスワフ・レムの『エデン』と『宇宙創世記ロボットの旅』が復刊したらしい。エデン (ハヤカワ文庫SF)作者: スタニスワフレム,小原雅俊出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1987/11メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 31回この商品を含むブログ (25件) を…

なんかシェリーが出るらしい

エレンブルグ『雪どけ』、ダヌンツィオ『死の勝利』を読みかけるものの、冒頭部分でいまいち萌えられず、中断。代わりに長らく積読だったバルザック『従兄ポンス』を読み始める。うん、これこれ。面白い小説ってのはこれなんだよ。 さて。本棚の中の骸骨:藤…

12月注目の海外文学新刊

今月はなんといってもフラバル『あまりにも騒がしい孤独』。キシュの大傑作『砂時計』に続く<東欧の想像力>第二弾。これは必読。 それから発売延期を繰り返した挙句に近刊予告からしばらく消えていたナイポール『自由の国で』。今度こそ出るのか? 長らく…

コルタサルとか姜戎とか

岩波の雑誌「思想」12月号を立ち読み(というか、巻末の新刊情報だけチェック)したところ、来年1月にコルタサル『愛しのグリンダ』が出る由。南米文学ファンには朗報ではないかな。恥ずかしながらコルタサル未読な私も、いい機会だから挑戦してみるつも…

なかなか『迷宮の将軍』の読書が進まないんだが、それは今はさておき。 あまりにも騒がしい孤独 ボフミル フラバル(著) - 松籟社 | 版元ドットコム(【集え】文学板―情報―スレッド 2【文殊】より) 上記サイトによると、フラバル『あまりにも騒がしい孤独』…

松籟社万歳

松籟社の近刊案内(悪漢と密偵より) 「文学の冒険」の刊行が止まっている今、個人的に最も期待しているシリーズ「東欧の想像力」だが、松籟社のウェブサイトにて続刊の案内が……案内が……。 コジンスキー『異端の鳥』 パヴィッチ『帝都最後の恋』 うおおおお…

11月注目の海外文学新刊

充実してるっちゃしてるんだが、個人的な趣味には合わないものが多数(苦笑)。ハードカバーは『ラナーク』と『通訳』、文庫は『鰐』『剣の騎士』以外は買わずにおくかも(デュマはちょっと気になる)。池澤版世界文学全集の刊行も注目だけど、『路上』は文…

戯曲祭りは本日はお休み。いや、ゴルドーニを読むつもりだったんだが、朝方無性に眠くって、まるで読めなかったのでね。祭りの今後の予定だが、ゴルドーニとハウプトマンを読んだら、2年以上積読しているコングリーヴ『世の習い』を。その次は、そうさな、…

今月期待の新刊/新刊予定リスト

自宅だけでなく学校からも更新できるのがブログのよいところ。 今月の新刊はハードカバーによさげな本が多いな。とりあえず『灯台守の話』と『迷宮の将軍』と『ラナーク』は買い。文庫は、岩波のヘンリー・ジェイムズと光文社のソル・フアナを買えばいいかな…

早川と国書

ジャン・アヌイ (1) ひばり (ハヤカワ演劇文庫 (11))作者: ジャン・アヌイ,岩切正一郎出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/09/21メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 67回この商品を含むブログ (7件) を見るバゴンボの嗅ぎタバコ入れ (ハヤカワ文庫SF)作者…

岩波文庫、今月の赤帯

けものたち・死者の時 (岩波文庫)作者: ピエールガスカール,Pierre Gascar,渡辺一夫,佐藤朔,二宮敬出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2007/09/14メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (17件) を見る海底二万里〈下〉 (岩波文庫)作者:…

ナイポール『魔法の種』

ナイポールの最新作だとか。私は『ミゲル・ストリート』や『神秘の指圧師』など初期作品しか読んでいないから、彼がそのあとどう進歩を遂げたかはかなり気になる。これは読むっきゃないな。魔法の種作者: V.S.ナイポール,V.S. Naipaul,斎藤兆史出版社/メーカ…

ハヤカワ文庫と光文社古典新訳文庫

まずハヤカワ文庫の注目株は、この二冊。キラー・イン・ザ・レイン (ハヤカワ・ミステリ文庫 チ 1-7 チャンドラー短篇全集 1)作者: レイモンド・チャンドラー,小鷹信光・他出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/09/07メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 8…

プラムディヤ『ガラスの家』

昨年物故した東南アジアの巨星プラムディヤ・アナンタ・トゥールの『人間の大地』シリーズの完結篇『ガラスの家』が出た由。……このシリーズも読まないとな。ガラスの家 (プラムディヤ選集)作者: プラムディヤ・アナンタトゥール,Pramoedya Ananta Toer,押川…

河出文庫の新刊

幻の下宿人 (河出文庫)作者: ローラントポール,Roland Topor,榊原晃三出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2007/09/04メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブログ (14件) を見る麻薬書簡 再現版 (河出文庫)作者: ウィリアムバロウズ,アレンギンズバ…

今月期待の新刊/新刊予定リスト

読書の秋に相応しく、今月は各社とも奮闘している。とくに岩波の神っぷりには嬉しい悲鳴。 岩波書店 マルトゥレイ『完訳 ティラン・ロ・ブラン』 ナイポール『魔法の種』 プリーストリー『イングランド紀行(下)』 ヴェルヌ『海底二万里(下)』 ガスカール…

新潮社の単行本二冊

愛その他の悪霊について作者: ガブリエルガルシア=マルケス,Gabriel Garc´ia M´arquez,旦敬介出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/08/01メディア: 単行本 クリック: 11回この商品を含むブログ (24件) を見る海に帰る日 (新潮クレスト・ブックス)作者: ジョ…

『ティラン・ロ・ブラン』

岩波書店がまたやってくれるらしい。本棚の中の骸骨によると、9月下旬にジュアノット・マルトゥレイ 『完訳 ティラン・ロ・ブラン』が刊行されるとのこと。これは『ドン・キホーテ』の書物詮議の場面において、ドン・キホーテの大量の騎士道小説コレクションの…

ハヤカワ文庫SF

今日はハヤカワ文庫の発売日。とりあえずSFだけ。キルン・ピープル 上 (ハヤカワ文庫 SF フ 4-19)作者: デイヴィッド・ブリン,酒井昭伸出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/08/25メディア: 文庫 クリック: 7回この商品を含むブログ (46件) を見るキルン…

岩波文庫赤の今月の新刊とか

そういえば17日に岩波文庫が出たんだった。今月の赤帯はロペ・デ・ベガ『オルメードの騎士』、プリーストリー『イングランド紀行(上)』、ヴェルヌ『海底二万里(上)』の三冊。オルメードの騎士 (岩波文庫)作者: ロペ・デベガ,Lope de Vega,長南実出版社…

ダヌンツィオ『快楽』

松籟社からダヌンツィオ『快楽』が出た由。九月刊行予定と書いてあった気がしたけど、予定より早く出版準備ができたということかな。快楽―薔薇小説〈1〉 (薔薇小説 1)作者: ガブリエーレダヌンツィオ,Gabriele D'Annunzio,脇功出版社/メーカー: 松籟社発売日…

面白そうな海外文学の新刊は、今月はそこそこの数だけど、来月はかなり多い。 まず岩波は、文庫でガスカール『けものたち 死者の時』というフランス劇が、単行本でナイポール『魔法の種』が刊行。河出文庫はトポール 『幻の下宿人』というフランス・ブラック…

8月の文庫発売一覧。 来月は筑摩だな。ロリス『薔薇物語』にカルヴィーノと来た。あと岩波のロペ・デ・ベガ『オルメードの騎士』にも注目(個人的には『オルメードの騎士』より『農場の番犬』を推したいのだが)。あとヴェルヌ『海底二万里』もまあ、買いか…