書物を積む者はやがて人生を積むだろう

和書を積んだり漢籍を積んだり和ゲーを積んだり洋ゲーを積んだり、蛇や魚を撫でたりする。

8月刊行予定の海外文学新刊チェックリスト

<東欧の想像力>シリーズ第七巻来るよ! この先もぜひ長く続けてもらわねば。 あとは古本屋でもあまり見かけないクライストの短編集の復刊、これはおさえておかないと。 岩波書店 ジェイムズ『ワシントン・スクエア』 ヘッセ『シッダルタ』 サンド『フラン…

ステリオアガマ ♯1

トカゲ飼い始めた。

サマセット・モーム『昔も今も』

昔も今も (ちくま文庫)作者: サマセット・モーム,天野隆司出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2011/06/10メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 37回この商品を含むブログ (11件) を見る おれぐらい人生を知るようになったら、よくよくわかるだろうよ。つまり、…

ウィリアム・シェイクスピア『ウィンザーの陽気な女房たち』

ウィンザーの陽気な女房たち (白水Uブックス (18))作者: ウィリアム・シェイクスピア,小田島雄志出版社/メーカー: 白水社発売日: 1983/10/01メディア: 新書 クリック: 7回この商品を含むブログ (4件) を見る ああ、恋の力は偉大なるかな、ときにはけだものを…

7月注目の海外文学新刊リスト

現代中国の作家李鋭の小説が翻訳されるのはこれが初めてかな。文庫で刊行とはありがたいことだ。岩波現代文庫ということで、絶版になった後の入手は困難だろうから、在庫があるうちに入手しておくが吉かと。あとは『紙の民』が気になる。 岩波書店 モーム『…

イヴァン・ゴンチャロフ『断崖』

岩波文庫赤帯では最もレアな本の一つとして知られ、古書店では五冊ぞろい三万五千円などという値段がつくこともあった。このたびの新装復刊はまことにめでたい。にも関わらずネットの反応がいまいち盛り上がっていないような気がする。もっとみなで祝おうで…

谷川流『涼宮ハルヒの驚愕』

四年半のブランク? よくあることですよ。涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫)作者: 谷川流,いとうのいぢ出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2011/05/25メディア: ペーパーバ…

6月刊行予定の海外文学新刊リスト

順調に延期され続けているダールグレンだが、とうとう国書刊行会のウェブサイトのトップページに紹介が。今度こそ期待してよいものだろうか。 あと東洋文庫の新刊ってちょっと久しぶりな気がする。 岩波書店 ボルヘス『詩という仕事について』 コンラッド『…

サマセット・モーム『夫が多すぎて』

岩波文庫版のカバーに用いられているのは、モームの芝居のポスターの前で悔しげな表情をしているシェイクスピアが描かれた当時の風刺画。そんなに流行ってたのか。夫が多すぎて (岩波文庫)作者: モーム,W.Somerset Maugham,海保眞夫出版社/メーカー: 岩波書…

5月注目の海外文学新刊予定リスト

とりあえず莫言ですね。あとタブッキ。『ねじまき少女』は久々に気になるSF新刊。そうそう、新装復刊の『ストリンドベリ名作集』は持ってない人は他の何を差し置いても必ず購入してようお薦めしますよ。 そしてディレイニーは今度こそ出るのか否か。 岩波…

中村恵理加『ひがえりグラディエーター』

SF好きでラノベも読むなら『ダブルブリッド』は必読らしいがなにせ巻数がけっこうある。それで二の足を踏んでいたら新シリーズが出たので読んでみた。ひがえりグラディエーター (電撃文庫)作者: 中村恵里加,紺野賢護出版社/メーカー: アスキー・メディアワ…

金庸『越女剣』

越女剣 (徳間文庫)作者: 金庸,岡崎由美,林久之,伊藤未央出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2011/04/01メディア: 文庫 クリック: 8回この商品を含むブログ (8件) を見る 中編の武侠小説集。 「白馬は西風にいななく」はカザフで育った少女李文秀の話。李文秀…

4月注目の海外文学新刊予定リスト

ラファティが出るよ! 岩波書店 エリオット『四つの四重奏』 カルヴィーノ『アメリカ講義』 筑摩書房 『ニーベルンゲンの歌』上下 白水社 オラフソン『ヴァレンタインズ』 東京創元社 バラード『殺す』 河出書房新社 ル=グウィン『パワー』上下 フランク『真…

莫言『牛 築路』

牛 築路 (岩波現代文庫)作者: 莫言,菱沼彬晁出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/02/17メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 28回この商品を含むブログ (14件) を見る 「この若者は志が低いな。俺は今年六十八、お前の父親より一つ年上なんだぞ。先に寝て、…

マクロットパイソン ♯9

これで何回目だかの脱皮も無事終了。今回は一本脱ぎとはいかなかったものの、わりと綺麗に脱皮できていた。霧吹きの回数を増やした成果か。やはり空気中の湿度は重要らしい。見るからに湿地棲っぽい色彩なんだけど、思いのほか水に浸かることが少ないからな…

3月刊行予定の海外文学新刊リスト

とうとう出るか『ダールグレン』。そして未来の文学第三期のラファティ刊行はいつになるのか(未来の文学第三期のラインナップって、07年くらいにはもう発表されてたような……?)。 岩波書店 サルトル『自由への道(6)』 シュティフター『ブリギッタ・森…

ウンベルト・エーコ『バウドリーノ』

バウドリーノ(上)作者: ウンベルト・エーコ,Umberto Eco,堤康徳出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2010/11/11メディア: ハードカバー購入: 6人 クリック: 103回この商品を含むブログ (43件) を見るバウドリーノ(下)作者: ウンベルト・エーコ,Umberto Eco…

ヨセフ・シュクヴォレツキー『二つの伝説』

二つの伝説 (東欧の想像力)作者: ヨゼフシュクヴォレツキー,Josef Skvoreck´y,石川達夫,平野清美出版社/メーカー: 松籟社発売日: 2010/11/10メディア: 単行本 クリック: 16回この商品を含むブログ (5件) を見る ナチとその後の共産主義政権下でのジャズにつ…

2月注目の海外文学新刊予定リスト

莫言とラシュディが出るよ! あとゴンチャロフの断崖が完結。 岩波書店 ゴンチャロフ『断崖(5)』 莫言『牛 築路』 ゴーゴリ『検察官』(以下復刊) ボズウェル『サミュエル・ヂョンスン伝』全三巻 『対訳 ジョン・ダン詩集』 ゲエテ『親和力』 アンデルセ…

G.K.チェスタトン『四人の申し分なき重罪人』

四人の申し分なき重罪人 (ちくま文庫)作者: G.K.チェスタトン,西崎憲出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2010/12/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 37回この商品を含むブログ (22件) を見る しかし、わたしは言う。庭にはつねに禁断の樹を植えるべきだと…

海外文学初心者向け岩波文庫まとめ

http://blog.livedoor.jp/goldennews/archives/51586752.html このまとめを見ていて、岩波文庫へのイメージが古いまんまな人が多いように感じたので、90年代以降に出た、比較的とっつきやすそうな岩波文庫を羅列してみる。赤帯オンリー。 というかこういうス…

1月注目の海外文学新刊予定リスト

やっぱマコーマックかなあ。『ほとんど記憶のない女』は単行本が出たときはかなり話題になっていて気になってたのでuブックス入りは嬉しい。 岩波書店 ゴンチャロフ『断崖(4)』 パス『弓と竪琴』 白水社 デイヴィス『ほとんど記憶のない女』 国書刊行会 …

ジャン・ジュネ『女中たち/バルコン』

お久しぶり。書き方忘れてしまったよ。女中たち バルコン (岩波文庫)作者: ジャン・ジュネ,渡辺守章出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2010/12/17メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 45回この商品を含むブログ (18件) を見る そうとも、冗談なんか言ってもら…

マクロットパイソン #8

久々にして今年最後の更新はヘビにしよう。かねてからの念願のうち、今年果たせた唯一のことだから。それにしても、とんでもない大失敗もやらかしてしまったのだけれど……。 次回の更新予定だが、とりあえずマイケル・フレインの『コペンハーゲン』を読み終わ…

12月刊行予定の海外文学新刊リスト

いつの間にか12月。今月はリョサ祭り。あとはやっぱりパムクの新作とかペレーヴィンとかですかねー。文庫では岩波のジュネが気になる。 岩波書店 ゴンチャロフ『断崖(3)』 ジュネ『女中たち バルコン』 サンド『愛の妖精』(以下復刊) ホフマン『黄金…

オノレ・ド・バルザック『金融小説名篇集』

金融小説名篇集 第7巻 (バルザック「人間喜劇」セレクション)作者: バルザック,Balzac,吉田典子,宮下志朗出版社/メーカー: 藤原書店発売日: 1999/11/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 18回この商品を含むブログ (3件) を見る あの人は何もかも呑み込ん…

サラ・ウォーターズ『エアーズ家の没落』

エアーズ家の没落上 (創元推理文庫)作者: サラ・ウォーターズ,中村有希出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2010/09/18メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 91回この商品を含むブログ (43件) を見るエアーズ家の没落下 (創元推理文庫)作者: サラ・ウォーター…

ボフミル・フラバル『わたしは英国王に給仕した』

わたしは英国王に給仕した (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集)作者: ボフミル・フラバル,阿部賢一出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2010/10/09メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 150回この商品を含むブログ (26件) を見る 彼女は店を出て行き…

11月刊行予定の海外文学新刊リスト

時代がゾラに追いついてきた。ルーゴン=マッカール叢書が全巻邦訳されたと思ったら、白水社から三都市叢書の一冊『パリ』が出る。さらに『前日島』以来十一年ぶりの小説翻訳となるエーコ『バウドリーノ』にも期待(というか翻訳遅れすぎでしょ……)。あと、BK…

マクロットパイソン #7

ヒーターは入れっぱなし。 暖かいヒーター直下にいることは少なく、温度の低い、ヒーターのついてない側の隅にいることが多いようなので、今のところケージ内が寒くてたまらんということはないようだ。しかし冬場はほんとに大丈夫なのかな。